潤一郎ラビリンス (2) (中公文庫 た 30-30)

著者 : 谷崎潤一郎

制作 : 千葉 俊二 

• 中央公論新社 (1998年6月18日発売)

感想・レビュー・書評

[circonflexeさんの感想 · 2021年3月9日]

饒太郎
蘿洞先生
続蘿洞先生
赤い屋根
日本に於けるクリップン事件

[竹輪麺麭さんの感想 · 2022年2月26日]

再読。谷崎似の猿と女性の足というあからさまな表紙です。
餅は餅屋。谷崎がマゾヒズムについて熱く語る一冊ですが『続　羅洞先生』だけは欠損愛好がメインの話です。とは言え、最後は天刑病で欠損した足指に跪いちゃうんでノープロブレムです。目が見えない『春琴抄』に通じるものもありますが、こちらはあそこまで文学性は高くないので純粋に欠損良いよね‼︎と楽しめます。
他、せっかく見つけたタイプの性悪娘に酷い目にあわされる『饒太郎』、むっつりの『羅洞先生』、ナオミ視点っぽい『赤い屋根』、カストリ雑誌風味もある『日本に於けるクリップン事件』でお腹いっぱいです。

[えみりんさんの感想 · 2021年6月24日]

なんとなくからりと明るいマゾヒズム。

[masamzoさんの感想 · 2019年11月10日]

谷崎潤一郎の真骨頂とも言える、マゾヒズム小説。武州公秘話を思わせる。

著者プロフィール

1886年7月24日～1965年７月30日。日本の小説家。代表作に『細雪』『痴人の愛』『蓼食う虫』『春琴抄』など。

「2020年 『魔術師　 谷崎潤一郎妖美幻想傑作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」