ルーカス・クラナッハの飼い主は旅行が好き (中公文庫 や 42-1)

著者 :
  • 中央公論新社
3.67
  • (2)
  • (14)
  • (6)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 71
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (113ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122034617

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 山本容子さんの銅版画が34点、滞在各国のホテルのひとコマを短文を添え描かれ、つづられています。
    部屋の窓、朝食の卵料理、鍵、タオル、水、、、ホテルに泊まった愉しみを感じられる本でした。
    国によっては宗教の関係からアルコール禁止のところもありますね。旅先では食事と共にアルコールも多少は楽しみたいですね。

    タイトルのルーカス・クラナッハは山本容子さんの愛犬の名前で、ウィーンで買ってきたクラナッハの複製画に描かれた猟犬に似ていたのでそう名付けられたそうです。「あとがき」は著者に代わって、という形で愛犬目線で締められています。可愛らしいルーカス・クラナッハです。笑

  • ものだったり、人だったり。ほとんどホテルにまつわることばかり。
    にもかかわらず、しっかり旅の気分である。
    もちろん、背景やストーリーが浮かぶような、あの味のある銅版画も満載!
    『朝食』のネクタイは印象的だし、『水』のウエイターさんはガンバレ!って感じだし、『バスルーム』は天使のように見えてしまった。すね毛生えてるけど(笑)

    パートナー氏も素敵。
    ゆったり、さらり、ほのぼの、楽しめました。

  • (1999.08.27読了)(1999.08.27購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    部屋の鍵に個性を見出し、バスローブの着こなしに戸惑い、エレベーターの手動ドアに心なごませる。ヴェネチアで、パリで、ブカレストで、デンパサールで、カラチで…旅先で出会ったさまざまなホテルの思い出を、画家ならではの視点と独特のウィットでつづる。銅版画三十四点収録。

  • 文庫なのに、705円もする!

  • 銅版画のをはさみつつ の旅エッセイ。
    旅中の「音」を録音するって面白いなと思った。
    滞在した色んな先で「どこへ出かけた」とか観光案内ではなく
    泊まったホテルのことがネタ。
    イスラム圏の国だとアルコールのオーダーに
    「私はイスラム教じゃないです」証明のサインと
    パスポートがいるって!!
    山本さんの絵に時々でてくる犬くんは
    ルーカスクラナッハって名前だったんですね♪
    この本に収録された黒+ベージュの版画1つ1つオシャレ。
    700円越えは文庫本の価格にしては ちょっと高い(笑)けど…。

  • 山本容子とパートナー氏との会話が面白い。
    読んでいると、自分までもが旅に出たような、のびのびとした気持ちになります。

  • 旅先(海外)のホテルのあれこれ。

    各章が短い上に薄いので、何かの待ち時間にいい感じ。

    山本さんの絵、カラーだったらよかったのに。。
    (色遣いが大好きなので)


  • パートナー氏と私も旅行したい!と少女時代に憧れた、オシャレな旅行本。もう絶版のようだけど(今は文庫が出てるよう)エッチングの風合いを感じるキレイな造本。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

銅版画家。1952年生まれ。京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。都会的で軽快洒脱な色彩で、独自の銅版画の世界を確立。絵画に音楽や詩を融合させるジャンルを超えたコラボレーションを展開して数多くの書籍の装幀、挿画を手がける。ライフワークのひとつとして、医療現場の環境への提言である〈アート・イン・ホスピタル〉にも取り組むなど、幅広い分野で精力的に創作活動を展開している。

「2022年 『山猫画句帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本容子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×