「歴史の終わり」を超えて (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122034648

感想・レビュー・書評

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  • 「歴史」とは異なるイデオロギーを奉ずる者たちの闘争の歴史であり、それが終われば「歴史」も終わる。つまり冷戦の自由主義、資本主義の勝利によって歴史は終わったと述べたのがフランシス・フクヤマの「歴史の終わり?」と題された論文。この見解を通して当時、そして未来の世界情勢について浅田彰が世界の知識人11人と対談した本書。

    相変わらずとんでもない知識量を誇る浅田彰がインタビュアーとして素晴らしい働きをしていて相手の思考を引き出している。本書の場合立ち位置上それで良いんだけどもっと自分の事を主張する形があってもいいんじゃないかなーと浅田彰に関しては思うんだけど。

    リオタールとの対談でマイケル・ジャクソンを国家=民族を超えたものとしてとらえていたのは面白かった。「We Are The World」もそういうことだろう。
    そしてやっぱサイード好き。

    当時「経済的手段による非経済的目的の追求」を掲げポストモダンを具現化する社会として日本が注目
    されていたらしいが、ロトランジェとの対談の表題にもあるように「アメリカは退屈で死に、日本は虚無をぬくぬくと生きる」が現実となってしまった今後どうなっていくんでしょうね。
    大事なことはそれぞれが稚拙であれ破綻していようと知ることと考えることで、その努力が後々大きな差になって出てくるはず。

    「認識においては悲観主義者、意志においては楽観主義者であれ。」


    どうでもいいんだけど対談の日本語訳って誰がしたんだろう。良い訳だったと思うけど載ってなかった。

  • 勉強にはなったけどね、ちょっと読む時期が遅すぎた。それにしても浅田さんってこんな内容を自分で喋ってるの?英語もフランス語も?

  • 偉大なるの知識人たちを相手に、完全に対等(あるいは押し気味)に対話を行なっていく浅田彰に知性に圧倒される。

  • \105

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