エルメスの道 (中公文庫 コミック版 た 1-23)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 267
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122035645

感想・レビュー・書評

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  • エルメスの公式社史で直接エルメス社から依頼があり制作されたとのこと。 馬具の職人から始まり現代の老舗ブランドとなるまでの歴史が、18世紀以降の世界史の流れとともにエルメス社も浮き沈みがあって今日まで続いている。革製品にファスナーを付けたのはエルメスが初めてだったということにもびっくりした。代々よき職人、経営者に恵まれ、お抱えの職人も使い捨てにせず大切に雇用してきたからこそ今日の老舗ブランドの地位があるのだ。自分が現職の間だけ会社が成長していればよくて、社員はできる限り非正規ばかりにしてコストカットし、会社の売り上げだけ延ばせばいいと考えている経営者の皆様によーく読んでいただきたい社史である。満足度★★★+0.7

  • エルメスの5代目社長から直々に依頼されて描いたという、マンガによるエルメス社史。
    私はエルメス製品にはまったく縁がないし、仕事上の必要がなければ読まなかっただろう。だが、予想以上に楽しめた。

    馬具職人だった創業者の話から説き起こし、馬具屋としての隆盛→馬車の時代の終焉を受けてのファッションブランドへの転換など、興味深いエピソードが並ぶ。
    「エルメスの社史を通したフランス近現代史」として読むこともできる。

    フランスに思い入れの強い竹宮惠子だけあって、力作になっている。

  • これめちゃ良かったなぁ。エルメスというブランドの本質がどこにあるのかがよくわかる。ブランドとは何か、会社とは何かを考えさせられる。
    エルメスの商品を使うというのは、その歴史を纏うってことなんだなぁ

  • エルメスが社史をコミックで。エルメスらしいといえばらしい。前エルメスジャポン社長の斎藤さんが対談で言っていたので、読んでみた。エルメス家の歴史だし、本社の協力がある本なので、いいことと苦労話が多いが、ブランドを理解するのに役立つ。手仕事展をバーチャルでやっていたということなのかも。エルメスでは新入社員必読の本だと聞く。ブランドというモノを理解するにはいい参考書だと思う。

  • ここまで伝統や職人の技術を強調する物語となると、本当にビジネス史ではなく文化史としての社史だなぁ。
    読みやすかった。

  • エルメス公式社史を日本人漫画家が描いてる。

  • 2016/3/11 9

著者プロフィール

1950年、徳島市に生まれる。徳島大学教育学部中退。68年『リンゴの罪』でデビュー。70年、雑誌連載をきっかけに上京。以後、SF、同性愛、音楽、歴史などを題材に多彩な執筆活動を展開。80年、『風と木の詩(うた)』『地球(テラ)へ…』により第25回小学館漫画賞を受賞。主な作品に『ファラオの墓』『イズァローン伝説』『私を月まで連れてって!』『紅にほふ』『天馬の血族』『マンガ日本の古典 吾妻鏡』などがある。京都精華大学にて2000年~教授就任。14年~18年学長。2014年紫綬褒章受章。

「2021年 『扉はひらく いくたびも 時代の証言者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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