完訳フロイス日本史 (2(織田信長篇 2)) (中公文庫 S 15-2)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122035812

作品紹介・あらすじ

信長秀吉から庶民まで、西欧知識人が活写した戦国日本の政治と文化と生活-。第二巻は、信長のフロイス謁見、日乗上人とフロイスの論争、南蛮寺建立の顛末などキリシタン宗門の躍進を描く。フロイスの観察と描写は委曲を尽し、信任厚かった信長の人間像は躍如としている。毎日出版文化賞、菊池寛賞受賞。

感想・レビュー・書評

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    信長秀吉から庶民まで、西欧知識人が活写した戦国日本の政治と文化と生活を描いた一冊。

  • ルイスフロイスの日本史2巻目の読みどころは、信長との出会い。

    信長については、巷間に伝わるような、恐ろしい男だったのがよくわかる。
    礼服は身につけず、労働のための皮衣をつけ、虎皮を腰に巻き付けて弓馬を好んだという。
    建築の作業現場で婦人をからかってふざけている男を見つけるなり、一刀両断でその首を刎ねたというから、凄い。

    家臣は信長を常に恐れ、号令ひとつでどこからともなく家臣が集まり、また号令ひとつで蜘蛛の子を散らすように、退散したという。

    ただ、フロイスたちに対しては並々ならぬ興味を示したらしく、自らの手で膳を運び、食事のもてなしをしたことも記述されている。

    日本側の記述は権力者に対して遠慮があるため、あるていど歪曲されている部分があるが、フロイスの場合、本国であるポルトガルへの報告書であるため、バイアスが少なく、なまの記述と見ていいのかもしれない。

    織田信長好きには、興味を惹くエピソードが盛り沢山です。

  • 大河ドラマ「麒麟がくる」と時代がかさなる。

  • フロイス先輩の日本潜入ルポ、第2弾です。いよいよ信長、本格登場。やはり同時代人にはだいぶ奇異な人と映っていたようです。いろんな武将とか、戦とか、街の様子とか、生々しい描写にぐっときます。

  • ルイスフロイスは人生で数十回信長と会っている。その記録が主になっている巻。信長の性格、その戦略・政策、岐阜城の構造などを細かく書いている。信長像の形成はこの文献から出ているのかと感じた。また書き手によって描く人の像が変わることがわかる一冊。松永を悪魔扱いする一方、キリスト教普及に尽力してくれた和田惟政をベタ褒めしたりとキリスト教に味方するかどうかで視点を変えている。ちなみに信長はキリスト教布教を認めたので、いい感じで書いているが、神道とかは邪道と断じていたw

  • 16世紀に日本を訪れた宣教師ルイス・フロイス。彼が都で過ごした12年間を綴った「日本史」。本書はその中の一部、フロイスが織田信長への謁見を果たし、その後も交流を重ねた当時の抜粋。当時の日本の様子、権力者・信長の様子がよくわかる一冊。

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著者プロフィール

ルイス・フロイス

一五三二年(天文元年)、ポルトガルの首都リスボン生まれ。十六歳でイエズス会に入会。六三年(永禄六年)来日。八三年(天正十一年)、日本副管区長から「日本史」の編述を命ぜられる。秀吉の伴天連追放令の後、マカオに退去したが再び日本に戻り、九七年(慶長二年)、長崎で没する。長い布教活動を通し、信長との会見は十八回にわたり、多くの戦国武将との面識を得た。

「2020年 『回想の織田信長 フロイス「日本史」より』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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