英国とアイルランドの田舎へ行こう (中公文庫 い 81-2 ダヤンのスケッチ紀行)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122036475

感想・レビュー・書評

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  • 今回の池田あきこさん姉妹のスケッチ紀行は、これまでに読んだイアタリア篇やモロッコ篇に比べるとなんだか真剣な面持ちだ。イギリスの田舎(とりわけコーンウオールなどは)やアイルランドは、ワチフィールドの故郷感が強く漂うからだろうか。スケッチのタッチも、後で写真から起こしたのではなく現地で画いた感が強い。9月から10月にかけての旅のようだが、この地方の風景はなんだか寒そうだ。よく言えば、空気感が透明ということだろうか。アイルランドの農家B&Bに泊ったり、小さな街のパブを巡るのは他では得られない楽しみだろう。

  • ●池田あきこ

  • 子どもの頃から、英国は読書で親しんだ国です。プーさん、メアリー・ポピンズ、ドリトル先生。秘密の花園も。ミステリーを読むようになったら、シャーロック・ホームズはもちろん、カドフェル修道士にミス・マープル、ピーター卿…ラビットの方も。それとは別に、魔法や妖精さんの世界が身近に感じられます。わちふぃーるどにも通うものが見つかる場所に出かけたような気分にしてくれる本です。詩にうたわれた「あいるらんどのやうな田舎」に。

  • 実際に自分が足を踏み入れたことのない地を、文字を読みながら体感。
    観光地とは違う、その国その土地ならではの空気が気持ちいい。
    挿し絵も可愛く味がある。
    その時その場で感じたままが切り取られた絵は、写真とは違う温かさ。
    旅に出たくなる。
    海を渡りたくなる。
    外に一歩踏み出したくなる一冊。

  • スケッチは全てフルカラーとなっており、写真で見る風景よりも伝えたいものや印象に残ったものがよりストレートに伝わってくる。全体を通してとても明るい雰囲気を感じる。
    イギリスもアイルランドも物語や伝承がたくさんあり、きっと著者も楽しかったに違いない。田舎町を巡る旅で、宿泊はB&Bのためその土地の人の日常を感じることができる。また著者はミュージックパブによく行くようで、まるで陽気な音楽さえ聴こえてくるようだ。
    この本を通じて私自身も旅してみたい気持ちになった。

  • w

  • アイルランドには近いうちに絶対行く!その時にまた読み返そう

  • スケッチ紀行2弾。
    巨石文明にムーア。ビールにスコッチ、音楽。
    家を抱きしめる木が印象深い。
    地図で見ると小さな国なのに、旅すれば広大な雰囲気。

  • 大好きなスケッチ紀行のうちの一冊。しかも私の好きなイギリスの旅!
    作者同様、イギリス郊外を旅行したことがあるので、のどかな田園風景や美しい庭園に彩られた家々を懐かしく思い起こしながら、ページを繰りました。

  • わちふぃーるどの詳細を求めて、作者が旅に出たときのスケッチ付き旅行記。そういう目的を聞くだけでも、やっぱり人間の想像力は何かしら元ネタがあるんだなぁと思った。
    基本的に田舎での散歩が好きなので、アイルランドは絶対行ってみたいと思えた。道を塞ぐほどの羊や牛を見たい。ヒッチハイクしてみたい。

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著者プロフィール

本名:池田晶子。東京都吉祥寺生まれ。
1976年、革工房「わちふぃーるど」創設。1983年に東京都自由が丘本店のシンボルキャラクターとして「猫のダヤン」を描く。その頃から不思議な国・わちふぃーるどを舞台にした物語を描き始め、絵本や画集、長編物語、旅のスケッチ紀行など、多方面で執筆活動を続けてきた。現在までの著書は130タイトルを超える。
2023年はダヤン誕生40周年にあたり、6月の松屋銀座での記念原画展を皮切りに、全国で巡回の予定。

「2023年 『猫のダヤン ポストカードブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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