ハネムーン (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 2391
レビュー : 173
  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122036765

感想・レビュー・書評

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  • 裕志が繊細でナイーブで痛々しかった。少し前に身近な人が死んで裕志と同じ情緒になった時、もう少ししたらまた大切な人が死んでしまうんじゃないか、怖くて恐ろしくてビクビクしながら生きていた時を思い出して辛かった。
    そんな中で、吉本ばななの表現のところどころでグッと来すぎて心がいっぱいだった、、。
    うーむ、うまく感想書けない

  • よしもとばななさん、この人の美しいものに対する感覚はとても共感できて、泣きたくなる。
    この本読んで、やっぱりそうやと思えた。

    離婚とか不倫とかの話が小説にはよく出てくるけど、私にはそういうことはやっぱりわかんない。
    子どもやからかな。
    でもわかりたくもない気がする。

  • いつものじんわりとかあったかい光よりは
    ずっと深くて暗くて底の方をさまよう心地がした。
    でもきっと、そんなところから
    仰ぎ見る空や光や生きている証が
    この世界をとてつもなく美しくしている、
    そういう感じがした。

    最後まで読んだら
    急にタイトルがしっくりきた。

  •   よしもとさんの描写には常に優しさを感じることができて、私はそれがものすごく好きです。特に独特の美しい色の表現は、リアルな描写の中に絵本のような温かみを感じさせてくれます。

      どんなに二人が一緒にいても、家にいた時は二人の間に常に感じられた薄く見えない壁が旅先ではなくなり、はじめて夫婦らしさを感じることができた気がします。裕志の胸に抱えていた孤独がどんどんほどけていくたびに、二人の未来に新しい色が加わっていくようで嬉しくなりました。

  • 吉本ばななさんの思いや伝えたいことが表れている一冊なのだろうか。
    イルカの壮大な景色を人間に写しているところがすごいと思った。なんだか心にぐっとくる表現があって、ああやっぱり吉本ばななが好きなんだなと思った。
    彼女にしかない言い回しだったり喩えが本当に好きだ。
    世界を高いところから自分が神様になったかのような視点で見る経験をこの本の終盤にわたし自身、した。
    壮大なスケールで物事を、この世界を見れた気がする。

    こういう気持ちを、こういう本を読んだ時にすごいとしか表現できないのが悔しい。
    自分の、自分だけの言葉で表現できるようになろう、


    涙が流れました。
    終盤のオリーブのところで、。

    「たった一匹の小さな犬なのに、今になってこの人生にオリーブが、人生の中でとても大きい存在に驚く。」

    「そんなに長くは生きない小さな犬に生きる力をもらったものもいる」




    「あんまりにも心がひまだったので」という表現がすき。

    心がひまー心が忙しい
    新しい言葉。


    心がいっぱいで、胸がいっぱいです。

  • 心に余裕があるときに読むべき本だった。
    少し特殊な家庭環境にいる男女二人が、
    全てを捧げるようなものではなく、現実的に思いやって、
    中を深めていく様子がほんわかに描かれている。
    奇麗だという描写が自然でやさしかったり、カラー絵のページがあるなど
    ほんわかしそうだが、何か話を読みたい、ドキドキしたい、そういう今の気持ちには合わなかった。

  • 主人公、ヒロイン共に家庭環境が複雑である。
    だが、その中で愛を育んでいく。相思相愛や互いを想いやる・・という愛ではなく、周囲に影響を受けながら、互いを知り、世界が動き出す。
    ”痛み”を乗り越え”幸福”を知る構成は美しくもあり、悲しみも垣間見える。

  • 第二次吉本ばななブームがきています、私の中で。大学生の時以来。何故だと思って考えてみると、最近読む吉本ばななの作品は、母と娘の絆が描かれているものが多い。娘が2歳になり、息子とは違った心の通いを感じられるようになってから、自然と吉本ばななブームがやってきたのかも。
    隣の家に住む幼馴染の男の子と結婚して生きていく主人公。「裕志といるかぎり一生できないことリストを考えては、ため息をついていた。」と感じるような男の子、でもかけがえのない、男の子。家庭環境は複雑で、弱いところがこれでもかとある男の子。
    男の子は動物と話が出来ちゃうし、女の子は、良い悪いを第六感で感じる力がある、不思議な2人。

    ★3(面白いけどもう一度読みたい程ではない)

  • よしもとばななさんが本を書いて伝えたいことが、この本にはすごく素直に真っ直ぐ綴られているように感じました

  • 自由だ自由、フリーダム。自由っていってもちんこ出して街を歩き回ってビーチでうだうだするようなやつじゃなくて、あいつらはただの変態なわけで、夫婦で一緒に海外旅行に行って、でもって部屋で旦那を待たせてる間にお出かけして、でもって店で気持ちいいから生ビール飲んでから帰っても二人とも普通にハッピー、みたいなやつだ。って書いてあった通りだけど。そんなハッピーに自由に生きてたらきっと幸せじゃないか。
    そしてサイドストーリーのカニバリズム宗教の話がいやに怖い。こっちがメインでホラー映画作れそうなくらいに、映像かしたらこっちの話が子どもたちのトラウマになりそうなくらい。
    というわけで何がメインなのかよく分からなくなったけど、表紙の絵はち○こじゃねーかっていうのが一番気になる。嘘だけど。

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著者プロフィール

吉本ばなな(本名:吉本 真秀子 よしもと まほこ、旧筆名:よしもと ばなな)
1964年、東京都生まれの作家。日本大学芸術学部文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞。また「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞、デビュー作となる。
1989年『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞。1996年イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)、1999年イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。2000年『不倫と南米』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。その他代表作に、映画化された『アルゼンチンババア』などがある。
海外での評価が高く、著作が多くの国で翻訳されてきた。

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