年上の女 (中公文庫 れ 1-2)

著者 : 連城三紀彦

• 中央公論新社 (2000年9月1日発売)

感想・レビュー・書評

[トムソンガゼるさんの感想 · 2015年6月23日]

年上の女･･･私に結婚を申し込んだ男には、私より愛している女がいます。その女は、男より五歳年上で、ブランド品を買い与え、けれど肉体関係はなく―。息子と娘を持つ女性のところにかかってきたなぞの電話。
男女の幾何学・・・自分のお見合いかと思いきや親のための見合いの席だった。思いを寄せる男性へのもどかしさ。最後はハッピーエンド。不器用な男性がかわいい。
夜行列車・・・浮気した嫁をむかいにいく電車で隣り合わせた女性から浮気しないかともちかけられる。

[ミムラさんの感想 · 2010年8月26日]

相手の気持ちを推し量るために
遠回りで巧妙な策略が張り巡らされている。
どの話も共感しつつも薄ら寒くなりながら読んだ。

著者プロフィール

連城三紀彦
一九四八年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。七八年に『変調二人羽織』で「幻影城」新人賞に入選しデビュー。八一年『戻り川心中』で日本推理作家協会賞、八四年『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で直木賞を受賞。九六年には『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。二〇一三年十月死去。一四年、日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞。

「2022年 『黒真珠 恋愛推理レアコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」