草の上の朝食 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 309
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122037427

感想・レビュー・書評

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  • 『プレーンソング』の続き。といっても特に内容は前と変わらず、ニートたちとひたすら日常を生きる様子が書かれる。自分の行為に意味づけしたり、価値のあるものとして暮らすより、意味のない会話や行為に興じたほうが人生を楽しめる気がする一冊。

  • 前作『プレーンソング』に引き続き空気感が素晴らしい。いいなあ。こういう人間関係を築けたらなあとしみじみ思う。一人一人が自分の持っている感性を自由に開放していて、それを他の人が誰も否定しないところがいい。アホらしくて笑っちゃうような考えや、意外な切り口の感心してしまうような言葉が多様な登場人物たちから次々と出てきて、それが面白い。「人種のサラダボウル」みたいな印象を覚える小説だ。とても好き。

  • 保坂和志「草の上の朝食」http://www.chuko.co.jp/bunko/2000/11/203742.html … 読んだ。おもしろかった「プレーンソング」の続きだと読み始して気付いたけど、これはいま一つ。なぜだろう?たぶん世界観や認識に関する表現が少なかったからかな。恋愛に未来はない、はおもしろい。この人の文章が好きだなあ

  • 『プレーンソング』の続編に、恋の要素が入ってきたけど、恋が恋じゃなくて、心地よかった。

    P263 …ぼくが飽きっぽいことを知っているゆみ子は、
    「あのねえ」
    と、一度ぼくの注意を呼び戻してから、
    「よう子ちゃんは未来なのよ」
    と、飛躍したことをまた言った。

    …「だから、未来っていうのは現在を肯定することよ」

    …「だって、恋愛に未来はないじゃない。ーーかといって、現在の肯定もないじゃない。恋愛には、ただただ現在の自分の不安定な状態を確認する気持ちしかないんだもん」

    …「恋愛より豊かなものがいっぱいあることを知っている子がいるのね。恋愛が一番なんて思うのは、子ども向けの映画や小説の悪い影響よ」

  • 前作より好き。
    この小説をより楽しむために前作がある感じ。

    読了 2014.05.12

  • 淡々とした物語の運びや、噛み合ってるんだか噛み合ってないんだかな会話に、ゆるい空気感が良かった。
    そして、何より描かれてる猫がかわいかった。

  • 日常を描かせたら天才

  • 「プレーンソング」を読み終えたら続きを読まないと。
    やっぱりイイな。

    1993 年 第 15 回野間文芸新人賞受賞作品。

  • 特に劇的なできごとは何も起きない。
    それはおもしろくない、とかでなくて、それを小説にするってなかなか難しいのかしら。
    それができてるってのは、すごいことなのかも。

    安心して読める。

    あと、猫のようすがたまらん。

    やっぱり会話がいいんだよなぁ。
    結構アキラが好きだ、私は。
    的外れなような、妙に的を射てるようなことを言ったりする。
    ゆみ子もいい。

    人物はそんなに深く描かれてないのだけど、ぼんやり見える像がみんな微妙にヘンテコ。

    退屈なようで、退屈しない。
    保坂さんの作品はこれからまた色々読んでいく予定。

  • プレーンソング時よりも人物たちの魅力がより感じることができるようになってい(る自分がい)て、その意味でも良かった。

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著者プロフィール

1956年山梨県生まれ。「プレーンソング」でデビュー。「草の上の朝食」で野間文芸新人賞、「この人の閾(いき)」で芥川賞を受賞。「季節の記憶」で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞、「未明の闘争」で野間文芸賞、「こことよそ」で川端康成文学賞を受賞。

「2019年 『文学2019』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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