桃花源奇譚―開封暗夜陣 (中公文庫)

著者 : 井上祐美子

• 中央公論新社 (2000年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[小春ぴよりさんの感想 · 2021年11月11日]

読書傾向がめっちゃ似てて、ファンタジー好きの人からもう絶版になってしまって本屋にはないけど、めちゃくちゃ面白いから是非読んで欲しいと言う事でお借りした桃花源奇譚。
いや、面白い！
これ絶版にしておくのはもったいないと思うほど勢いがあって、登場人物もみんな魅力的。
十二国記や今流行りの中華系ファンタジー好きには凄い刺さると思う…
とりあえず全4巻早く読破したい！

[ちゃいこvさんの感想 · 2014年4月11日]

歴史的な箇所を除けばＹＡでいいかも
キャラが立ちすぎかもしれないけど
面白かったです
欧米ファンタジーよりもしっくり来るのは
自分がアジアの人だからかな

[mamizuさんの感想 · 2012年5月25日]

曰くありげな少年・戴星、何者からか逃げ続けている少女・宝春、科挙に落ちた希仁、たまたま繋がった縁で旅をする話。全4巻。

宋代の中国を舞台にしたファンタジー。出生の秘密やら桃源郷やら妙な術やらが出てくるけれど、漢字頻出な上に当時の風俗がちゃんと書いてあるからか、子供っぽい浮いた感じはしない。
主要な登場人物が全員、めそめそしていないのが良かった。皇后も、無頼者も、自分なりの筋を通しているし。ラストもべったりくっつくでもなく、大変爽やかで好み。

[間宮ケイさんの感想 · 2010年1月31日]

剣舞を見せる芸人の少女（実は桃源郷と関わりがある）と、家出した貴公子（実は皇子）と、科挙に落ちた秀才（実は文極星）が、仙人や刺客につけ狙われながらも桃源郷を求め、17年前に宮中で起きた事件の謎を紐解いていく。
全4巻。

この作家さんはどれ読んでも外れがありません。中国史にアレルギーがない方にはぜひ読んでもらいたい。4巻にたどり着くまでの私の読む速度から考えても、おもしろさは証明済み。

[ゆきなしさんの感想 · 2023年5月20日]

面白いはずなのに妙に読みにくい…え、今どういう動きした？ってなってしまう箇所が多々。

[snowbird56さんの感想 · 2021年4月22日]

十二国紀好きな人には刺さると思います。ファンタジーですが歴史小説のような重厚さもあり、いわゆる「中二病」っぽさはないです。アニメ/コミック化もしてほしい。

[【静】さんの感想 · 2015年3月26日]

「青天」を先に読み、若き日の包希仁の、このシリーズがあると知って。こちらも謎めいて＆ハラハラして良かった。白公子と希仁がこの先きっと面白い主従関係になって行くのだろうと思うと今から楽しみ。好みのストーリー展開です。

[こまいぬさんの感想 · 2012年9月1日]

キャラの説明巻。

各キャラ同士の会話のやりとりがなんだか同じに感じた。
オーソドックスな話の展開だが退屈はしない。

読んでる間は頭の中ではラピュタのテーマが流れている。

[neroli72さんの感想 · 2012年1月4日]

最初は読みづらかったが、読み出すと引き込まれる。

[むしこ／まるた曜子さんの感想 · 2011年9月30日]

導入はちょっと読みにくかったので…

やーでもいろんなキャラクターがいろんな思惑を胸に走り出すのは気持ちいいですね。

著者プロフィール

井上祐美子
姫路市生まれ。神戸大卒。『長安異神伝』『桃花源奇譚』
などで人気を博した後、本格的な中国歴史小説に取り組み、『桃夭記』で吉川英治文学新人賞候補となる。『五王戦国志』『非花』『海東青　摂政王ドルゴン』『臨安水滸伝』『公主帰還』『紅顔』『朱唇』『青天　包判官事件簿』ほか著作多数。

「2022年 『新装版 桃花源奇譚４ 東京残桃夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」