- Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122037946
感想・レビュー・書評
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事実しか述べない淡々とした描写なのに、
なぜ、
登場人物たちの心の揺れ動きが、
こんなにも伝わるのだろう。
文庫二段組という珍しい作りを生かした、軽快なのだが文章が心に響く小刻みな改行。
船のことなど全く知らない人でも驚くモアの奇策。
船長モア、男爵、大樽、爺さんなどなど、魅力的なキャラクター。
本当にどれを取っても素晴らしい。
物語を一旦中断し、あえて物語の中に短めの解説を入れることにより、まるで史実を追っているかのように感じさせる。
「男爵」「赤ひげ」など愛称で呼んでくれるので、外国人の名前を覚える必要がないのもありがたい。
時間を忘れて熱中した。
間違いなく最高のエンターテイメント小説。
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海賊討伐のために海に出つつも、海賊船となった「アドベンチャー・ギャレー」。その船長になったモアとその仲間たちの遍歴とは。
面白かった!
モアがキッド船長の元を離れ、アドベンチャー・ギャレーの船長となるまではややまどろっこしいが、それ以後の展開は折り紙つきの面白さ。
それぞれの特徴がそのままあだ名になった、個性豊かな仲間たちに囲まれた、胸躍る大航海小説である。
船長であるモアの人物像が、面白い。
いわゆる、圧倒的なカリスマがある、というような人物ではない。常識人で、理性的で、それでいて一人の人間らしい、大勢の仲間を率いることの責任と不安を抱えた人物である。
そんな彼が、時に自信を失いながら、時に仲間に励まされながら海賊船の船長として、しっかりと地に足のついた考え方をしようと努力するさまが、いい意味で庶民的(笑。海賊船の船長なのに)で、興味深かった。
奇人超人大集合の某海賊マンガも大好きだけれど、こういう船長像というのも、なんだか逆に新鮮で好印象を持ったな。
話のほうも、当時の時代状況がわかりやすく書いてあるうえに、話の緩急のつけ方が上手くて、非常に面白かった。
(ただ、個人的にひとつだけ残念なのは、日本刀にあれだけ入れあげていた「プラトン(船の乗組員である刀鍛冶のあだ名です)」が、あの野太刀を見てどういう反応をしたのかを、ぜひとも書いて欲しかった!ということ。)
万人に自信を持っておすすめできる一冊。 -
(リリース:あやさん)
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今この「海賊」本を読んでいます^^聞いた事のある名前も出てきたりで
面白いですよ!そして、海の上の恐ろしさや海賊としての大変さを感じた!
漫画ワンピースのルフィ達って、本当強いよなぁ~なんて思ったり(笑) -
非常に話に起伏があって、読ませる。なんと言っても脇役を含めたキャラクターが個性的で活き活きしている。続編が読みたい!
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NHK-FMの青春アドベンチャーで昔やっていました(全20回、これは長い)。原作が文庫本になっていたので一気読み。中公文庫ってことと作者が失踪しているということに、ちょっとびっくり。続編が角川文庫で出ているそうです。海賊物はいい。モンテーニュのエセーが読みたくなりますが、現在、入手できず。
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大航海時代好きには読み応えのある冒険小説。
海賊vs海賊のやりとりもだけど、vs商戦の相手の手強さも良かったです。
続編も角川文庫で出ているようなので、読んでみたいところ。 -
【失踪中の多島斗志之さんの息子さんが情報提供を呼びかけ中】
身長170cm位痩せ身、
ぐるりとツバのあるサファリ帽・眼鏡着用の可能性高、
黒髪、ヒゲ(あご髭は白)
目撃情報などは息子さん(Twitterで @suzilard 宛 or ブログ<http://ameblo.jp/suzilard/>)か、伏見警察署 生活安全課 0756020110 へ -
海賊の船長の話し。
個人的にONE PIECEを思い出した。