ダヤンのミステリークッキング (中公文庫 P い 1-5)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (69ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122038141

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  • 読書録「ダヤンのミステリークッキング」3

    著者 池田あきこ
    出版 中央公論新社

    p54より引用
    “アラルの海は、うーんとむかしから、海と
    なっていましたが、お日様が生まれてはじめ
    て西にしずんだ時、本当にすばらしい気分で
    した。一面の金色で、うれしくて海がわらう
    と、波がキラキラかがやきました。”

    目次より抜粋引用
    “とびらをひらく呪文のパン(ソーダブレッ
    ド)
     ねずみパンとこねずみクッキー
     シチューになった豆の王様
     オレンジのどろぼうゼリー(いちごゼリー)
     目には目をのシーフードリゾット”

     革小物店を経営するデザイナーである著者
    による、絵本レシピ集。他社刊行作文庫版。
     ナッツやレーズン入りのパンからメインを
    張る肉料理まで、自身の創作した世界の物語
    と共に記されています。

     上記の引用は、タルトのレシピと共に書か
    れている物語の一節。
    現実のアラル海は、産業発展のために干上がっ
    てしまったそうです。何事も程々にしておい
    た方が良いという、目に見える教訓なのかも
    しれません。
     味わい深い絵と不思議なお話を読み聞かせ
    ながら、子供と一緒に料理を作ったりすると、
    小さい頃の思い出になる一冊ではないでしょ
    うか。レシピのタイトルは物語に合わせて付
    けられていますが、内容はごく普通の料理で
    す。

    ーーーーー

  • ●池田あきこ

  • わちふぃーるどの料理の本
    住人たちの料理を実際に作ることができます。
    あの世界の住人はだれもかれも濃いなぁ…

  • 1つの料理に対して、1ページの挿絵と1つのエピソードがついている。エピソードも1ページちょっとの短編なのでサクサク読めます。
    料理はそれぞれのエピソードに沿ったものですが、レシピは作者の池田あきこさんとは別の方のものです。

    わちふぃーるどに暮らすみんなの食事事情が垣間見える内容になっていますが、割りかし残酷です。
    野菜や果物のエピソードだけでなく、生き物も食べます。
    もちろんわちふぃーるどでは生き物みんな喋るわけで...。
    鍋に放り込んだり、気づかないうちに紛れていたり。
    わちふぃーるどでは喋れる生き物みんなお友達のような、そんなイメージがあったため、少し意外な気もしますが、リアルな現実、自然の摂理ですね。

  • 70/100
    二足歩行のダヤンたちだって食べ物を食べるんだって。
    わかってたけど
    わかってなかった。
    残酷なお話がいっぱい(笑)

  • かなり前に読んでいたのを思い出して、本棚に登録。洋食ですが作りたいものがいろいろとあって楽しめました。

  • オイシそう。
    だがしかし!! 怖いよ!!
    ハビーとうずらの子の話なんて、トラウマになるレベル。
    「本当は怖いOO童話」みたいな世界。
    夕日のタルトとか月のフリッターとか、ファンタジー色万歳のもあるんだけどね。

  • 小学生時代に図書館で借りた本。どことなくブラックな世界観が好きでした。

  • ちょっと怖〜い話も、今回はぽつぽつ…?!

  • 料理は好きだけれど、いきなり本を手にしたときはホント?と聞いてしまいました。レシピの本とは思わなかったようです。

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著者プロフィール

本名:池田晶子。東京都吉祥寺生まれ。
1976年、革工房「わちふぃーるど」創設。1983年に東京都自由が丘本店のシンボルキャラクターとして「猫のダヤン」を描く。その頃から不思議な国・わちふぃーるどを舞台にした物語を描き始め、絵本や画集、長編物語、旅のスケッチ紀行など、多方面で執筆活動を続けてきた。現在までの著書は130タイトルを超える。
2023年はダヤン誕生40周年にあたり、6月の松屋銀座での記念原画展を皮切りに、全国で巡回の予定。

「2023年 『猫のダヤン ポストカードブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池田あきこの作品

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