- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122038387
感想・レビュー・書評
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やっぱり、これもエッセイ色が強い。
なぜなら、主観的過ぎるから。
悪い面ばかりにスポットを当て、ここでの王妃は、
アホで軽薄で強欲で利己主義で嘘つきなダメ女だ。
確かにそういう一面もあったかもしれない。
王妃がどれだけ心優しく慈悲深かったか、
どれだけ愛情をもって我が子へ接していたか、
また、どれだけ美的センスに優れ、美術工芸品の創作へ寄与したか、
そう言った、彼女の美点についてはまったく触れられていない。
18世紀のフランスで王妃の噂の多くはプロパガンダに寄るものだった。
そう、このエッセイのように悪い一面ばかりが誇張されていたのだろう。
そんな感想をもった。
しかし、この本にも良いところがある。
カラーの写真や図が多く掲載されている点である。
イメージが容易になるし、こういった図画はなにより面白い。
そして、、、解説が面白かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022/03/29 読了
#読書記録
#rv読書記録
「幸せとは、自分の境遇の中に満足を見い出せる人間のみが味わえる甘美な果実である。」
まさにこれこそマリー・アントワネットの哀れさや性を示した著者の一文…かなと。
マリー・アントワネット当人がやらかしたことは凄まじく酷い、醜悪なことばかりだったが、彼女自身は親の(不幸な)遺伝と環境により生み出されてしまった悲しき怪物だったのかと、ある種同情を覚える。
この著者や本自体はレビュー低め感あるけど、最近難しめの本ばっか読んでたからその意味で箸休めにもなった。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/743392 -
2015/08/08【古】108円
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2012/11/17
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前半の両親の話あたりは初めて知ったので面白かったです。
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私が初めて買ってきて読んだ、アントワネットの本です。
著者が実際にパリやベルサイユに旅をしてきての話がからめてあったり、意外と辛口だったり・・・肖像画や、宮殿の写真などところどころに掲載されていて、またややこしい名前の登場人物が、他のアントワネットに関する書よりも、読みやすいかも。
一冊にまとめてあるので、一日がんばれば読み終わります。 -
98年出版という古い本だからか、かなりアントワネットに対して偏見・蔑視が感じられる偏った本。いろいろなアントワネット関連の本を読んだ後に読むと、フェアじゃないよな、と嫌な気持ちになる。
しかし、昔は(今では史実ではないと言われている)「パンがなければお菓子を」発言も教科書に載ってたくらいだから、時代の気分だったのかもしれない。