すぐれた意思決定: 判断と選択の心理学 (中公文庫 い 99-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122039612

作品紹介・あらすじ

組織の効率化が進むなかで、個人の意思決定は日に日に重要性を増している。間違った判断をしないために、どうすればいいのか?スピーディで質の高い意思決定の方策を、理論的かつ具体的に提言し、その実現のためにどうすべきかを示す。すべての意思決定者必読の書。

感想・レビュー・書評

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  • 意思決定というよりは心理学の本。個人と組織の意思決定の対比がわかりやすい。意思決定における、様々な罠と病理が列挙されているが、これらすべてを検証・吟味するのは、コスト的に合わない。よって、認知には限界があるという事を肝に銘じ、自信過剰にならないよう気をつけるしかないのかと。

  • 意思決定といいながらも、根本は行動経済学と同じ。人間は感情をもっている以上、常に合理的且つ最適な判断を下せるとは限らない。しかし、訓練することでその質を高めることはできる。「悪魔の弁護士」は使える。

  • 適切な意思決定を行うには、世界はあまりに複雑。なのでどこかで思考を、はしょらなあきません。そこに罠がある。罠を自覚しながら罠にはまりつつ、そして他人もはめつつ。最近は、こんな感じです(^o^;A

  • はるか昔(?)、学生時代に買って読んだ本なのですが、あるブログを読んでいたら妙にリンクしてしまって、久々に読み返してみました。

    一言で紹介すると、「人の意思決定を間違わせるものはこんなに一杯あるよ」という、実例が沢山詰まった一冊です。
    「騙されるのは面白くないから自衛したい」という方には、印南さんの書籍はお勧めできますよ。

    ちょっと長めの感想文は、ブログにて公開しています。
    http://tk2to.blogspot.com/2012/01/blog-post_19.html

  • 優れた意思決定を下すにはどうしたらよいのか、を意思決定時に陥る数々の罠を解説、論じている。

  • 福澤一吉氏(『議論のレッスン』)推薦。オープンに議論することの重要性を説く。
    「・・・試行錯誤によって時には間違ったことをしながらも、間違っていることに気づけば素直にそれを認め、修正するといったリーダーシップは日本にはない。意見の相違を正面から認め、オープンに議論し、異なる意見を集約するという世界標準は、日本では通用しない」

  • 人間の意思決定の際に下される判断や選択のメカニズムを分かりやすく解説

  • 賭博者の錯誤、hot handなど人間の主観的確率の見積もりは非常に曖昧であることを知らされた。
    興味深い知見を分かりやすく解説しているので、非常に読みやすい。
    なお、この本を読む前に認知心理学の入門書を1冊読んでおくことをすすめる。

  • 私が通う大学院の危機管理学という授業で使った教科書です。文庫本ですが内容がえらい濃いです。心理学ともいえ、人間の思考のメカニズムが説明されています。読んだあとは私なりに、一気に頭が良くなった感覚があります(あくまで私なりに)。ただ、「データ駆動型情報処理」というような、難しい文言が多いのが難点で精読が必要だと思います。

  • 日々行う幾多の意思決定が、いかに主観的・経験則的・直感的な根拠で占められているかについて。実用書は不得手だけれど、心理学・統計学的な知見が新鮮で読めたのだと思う。もっとも、この書自体に何らかのバイアスが組み込まれていたとしても自分には気づけませんが…

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著者プロフィール

1958年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授。専門は、意思決定・交渉論と医療政策。東京大学法学部卒業、富士銀行(現在のみずほ銀行)、元厚生省勤務の後、ハーバード大学行政大学院で学び、シカゴ大学経営大学院でPh.D取得。シカゴ大学経営大学院助教授やスタンフォード大学研究員などを経て、2001年より現職。そのほか、株式会社キングジム社外取締役、厚生労働省中央社会保険医療協議会委員など。著書に『すぐれた意思決定』(中公文庫)、『意思決定トレーニング』(ちくま新書)、『人生が輝く選択力』(中公新書ラクレ)、『サバイバル決断術』(NHK出版)などがある。

「2018年 『交渉学が君たちの人生を変える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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