パンとワインとおしゃべりと (中公文庫 た 33-19)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 103
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122039780

感想・レビュー・書評

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  • もう、表紙のシャンピニオンがかわいすぎー!表題のとおり、パンとワインとおしゃべり満載の本です。玉村さんがヨーロッパで味わったお味と、日本に戻られて信州で暮らされてからのお味が、ちょっと気取った感じ(でも嫌みではない)の粋な文章で語られます。もちろん、お酒もワインだけではありません。ヨーロッパはお酒が強くないと面白くないので、お酒の味は好きなのに量が飲めない私にはうらやましいかぎりです。グルジアの乾杯のあいさつ、「シャンパンのような元気を!」で乾杯してみたい!さまざまなお料理も紹介されており、楽しいことしきり。シュー皮にチーズを詰めたグージェールや、チーズフォンデュ代わりになる、ベルトゥーはとても美味しそう!イギリスのキュウリサンドイッチは、玉村さんいわく「渋い滋味があって病みつきになる」そうですが、どうだろう(笑)。イギリスの下宿で大家さんが作ってくれた、お世辞にも美味しいといえなかったジャガイモのサンドイッチにまつわる思い出など、味とは別に心にしみるお料理も紹介されています。あるキノコを食べる話にはちょっとびっくり、です。1編1編がとてもコンパクトで巧みな筆致のエッセイで、本自体もとても薄い本ですが、決して物足りないとは感じません。「美味しい食べものと飲みものがあれば人生幸せだー」と思ってふふふと笑える本なので、この☆の数です。

  • 手軽に読めて楽しくおいしい小エッセイ集。薀蓄、というほど堅苦しくもなく、でも、食の新しい魅力をふと気づかせてくれる楽しい読み物であった。頭が疲れている時に読むと気分転換に良いかも。そして、旅に出たくなった! (2004 Feb)

  • パンやワインを主軸として、食事に関して書かれたエッセイ。ひとつひとつが2〜3ページと短く、手軽に読むことができた。
    旅行気分が味わえた。蔑ろにしがちな日々の食事を見直して、今日は少しお酒を飲んだり、ちょっと贅沢をしても良いかなと思える素敵な本でした。

    (印象に残ったフレーズ)
    からだにとって必要なもの、健康にとって役立つもの、そういうものが本当においしいものであり、そういうものをおいしいと感じるのが正しい味覚なのだ。 (101頁)

  • 今、空前のパンブーム?
    その起源がここにある。
    著者が世界を旅して味わった料理、そしてパン。
    20年近く前のものだが、全く古びない、豊かで充実した文化を感じる。
    個人的に文体も好きで、夜のワインのお供に何度も読み返したい。

    1 パンにまつわるおいしいエッセイ
    2 ヨーロッパ食紀行
    3 玉村式おいしい食卓
    4 パンとワインとおしゃべりと

  • パンの薀蓄をサラリと楽しめた。

  • パンとワインそのものに関する記述と、これに関する食文化的な要素を持ったお話が盛り込まれている。もちろん、著者ならではの面白いうんちくもあり、とても読みやすい。

  • フランス大好きな
    友達に教えてもらってよみました
    半日かからんくらいでさくさくっ
    パンのにおいが漂ってきそうなお話
    明日からちゃんと台所で料理するぞー!!

  • 読んでるとおなかが空いてくる。

  • 大好きな本。

    読んでいてお腹が空く本は大好き。

    各章が短いので、待ち時間にサラッと読んだり
    寝る前に読むのにもうってつけだと思う。

  • 4章仕立てのエッセイで、前半2つは☆3つ、後半2つは☆5つ。後半のエッセイに出てくる食べ物は手軽で家で作ってみたいと思うものがてんこもりだった。読んでいて幸せな気持ちになれました・・・。

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著者プロフィール

1945年東京都杉並区に生まれる。都立西高を経て東京大学フランス文学
科卒。在学中にサンケイスカラシップによりパリ大学言語学研究所に留学す
るも紛争による休講を利用して貧乏旅行に明け暮れ、ワインは毎日飲むもの
だということだけを学んで1970年に帰国。インバウンドツアーガイド、
海外旅行添乗員、通訳、翻訳を経て文筆業。1983年軽井沢に移住、
1991年から現在の地で農業をはじめる。1992年シャルドネとメル
ローを定植。2003年ヴィラデストワイナリーを立ち上げ果実酒製造免許
を取得、翌2004年より一般営業を開始する。2007年箱根に「玉村豊
男ライフアートミュージアム」開館。著書は『パリ 旅の雑学ノート』、『料
理の四面体』、『田園の快楽』など多数。近著に『隠居志願』、『旅の流儀』。
『千曲川ワインバレー| |新しい農業への視点』刊行以来、長野県と東御市
のワイン振興の仕事に専念してきたが、古稀になった今年からは、少しスタ
ンスを変えてワインバレーの未来を見渡していきたいと思っている。

「2016年 『ワインバレーを見渡して』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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