奇貨居くべし 飛翔篇 (中公文庫 み 36-4)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122039896

感想・レビュー・書評

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  • 呂不韋の果断な行動力や無私の精神での人助けなどにより、様々な事態を好転させていく。
    また、それを助けたのが、かつて呂不韋が助けた人々であった。
    一介の商人から権勢者に登りつめるわけだから、きれいごとばかりではないと思うが、話としてやっぱり面白い。
    こんなふうに生きられたらと本を読めば思うが、もちろんそんなわけには行かない(笑)
    今の中国は嫌いだし、呂不韋は日本ではそれほど有名な人物ではないけど、やはり中国には様々な英雄がいるんだなあ、と感じさせられる。

  • 賈人(商人)として自立する呂不韋。
    趙の人質となっている荘襄王(後の始皇帝の父親)への援助を始める。

    「奇貨居くべし」とは、得難いチャンスは逃してはならない、という意味。

    呂不韋が荘襄王を見て、「これは価値を生み出す人間だ。投資すべきだ(奇貨居くべし)」といった言葉からだとは、今回初めて知った。

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  • 最後に南芷が出てくるとは思わなんだ

  • レビューは最終巻にて。

  • 荀子曰く「深谿(しんけい)に臨まざれば地の厚きことを知らず」と。高峰を極めなければ天の高さはわからないし、深い谷に下りた者でなければ大地の厚さを知ることはない。
    http://sessendo.blogspot.jp/2014/11/blog-post_43.html

  • 紀元前3世紀中国戦国時代に、秦の始皇帝の父・荘襄王を擁立させた、呂不韋という人物の生涯を描いた作品。荘襄王が趙の国に人質となっていたとき「奇貨居くべし(価値のあるものだ、手に入れるべき)」といって跡継ぎにした。
    呂不韋はもとは商人の家の子で学もなく何もないまま家を出るが、旅の途中で和氏の璧という宝を拾ったことから人生が変わる。趙、楚の上の人と知り合いになり、荀子という師にや唐挙という有名な人相見や孟嘗君と出会い、人々を助け、助けられながらやがて王の宰相となる。人とは何か、人を知るとはどういうことか、と常に問いかけながら私欲なく生きてきた生涯が胸を打たれる。

  • 感想は天明篇にて

  • 諸国を渡り歩いてからいよいよ商人への道へ。

    『君子は大心ならばすなわち天を敬いて道あり。 何もないがゆえに、すでにあるものより巨大なものになりうる』

  • 古本で5巻で300円で買った。
    コスパ良すぎ。
    秦の始皇帝に仕えた、相国の呂不韋の生涯を描いた作品。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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