御隠居忍法鬼切丸 (中公文庫 た 58-4)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122040021

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  • 1999年実業之日本社刊。2002年4月中公文庫化。シリーズ3作め。8篇の連作短編。再読を始めると止まらなくなります。読んだことの無い本を読むのが先だと思うんですが、困った困ったです。田舎の五合枡村で起こる事件解決に奔走する、ご隠居こと鹿間狸斎が今作も面白いです。40才で隠居して、人々と関わりながら、思いのままに暮らすというのは、ある意味、憧れの暮らしです。

  • 2011.5.10(火)¥252。
    2011.6.30(木)。

  • タイトル通りのチャンバラシリーズの2.3作.前者は読切り短編連作(中編向きの材料を無理に切り詰めたような作もあり),後者は長編(終盤が駆け足過ぎるか).

    主人公の御隠居は下級武士にして元は凄腕の忍者だが早々に隠居している.隠居と言っても実は50歳前でけっこう若いし妻子も別居しているが存命である.田舎に引っ込んで女中にも手をつけてノンビリ暮らしていたのだが木静かならんと欲すれど色々と厄介な事件に巻き込まれ…というのが全体設定.男装女子の剣術使いとか,樵に化けた公儀隠密とか悪徳商人とか,御約束な記号も一杯で読み飽かせない工夫も随所にあり,愉しい娯楽小説になっていると思う.主人公を“ちょい悪オヤジ”風にしたTV時代劇に仕立てたら面白いかも.

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著者プロフィール

高橋義夫

一九四五年千葉県船橋市生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒。月刊誌の編集者を経て、執筆活動に入る。『闇の葬列――広沢参議暗殺犯人捜査始末』『秘宝月山丸』『北緯50度に消ゆ』『風吹峠』で直木賞候補に。九二年「狼奉行」にて直木賞(第一〇六回)を受賞。著書に『御隠居忍法』シリーズ、『花輪大八湯守り日記』シリーズ、『けんか茶屋お蓮』シリーズ。ほかに、最上義光の生涯を描いた『さむらい道』、義光の妹・義姫の立場から伊達と最上両家の相剋を描いた『保春院義姫』など多数。

「2020年 『さむらい道(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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