女帝エカテリーナ 下 改版 中公文庫 B 17-4 BIBLIO

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122040458

作品紹介・あらすじ

エカテリーナはクーデターで夫の皇帝を追放、学校や美術館を建て啓蒙君主として君臨する。立ちはだかる列強と覇を競い合い、領土拡張に奔走する彼女の褥には、若い男の影が絶えない。女帝の劇的生涯を活写する大作。

感想・レビュー・書評

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  • やはり面白いのは皇位について、安定を得るまでだった。ポチョムキンが出てからは読み進める気にあまりなれなくて、途中でやめてしまった。いつかまた読もうという気になるかもしれない。

    ポチョムキン宛のラブレター、私信に何を書こうが構わないけれど、彼女はあの……散文を何世紀も後の人間が読むと知ったら、どう感じただろう。案外得意がったかもしれないけど……。
    ポチョムキンがエカテリーナに宛てたラブレターは、焼き捨ててもらって良かったねポチョムキンと思った。ボタンちゃんって……。

  • エカテリーナの晩年は、あまりにも典型的だった。
    愛人たちはどのような面持ちだったのであろう?と思っていたら、エルミタージュ美術館のエカテリーナ2世の文物が福岡で展示された。
    そこで彼らの肖像画を見た。
    確かに美しかった。(*´д`*)

  • 下巻。老後はちょっと寂しい感じ。

  • *上巻感想のコピペです

     エカテリーナという人は、実際の行動や政策とは関係なく、一貫していて純粋、無邪気で才気煥発な「印象」を残すのがすごいところ。少なくとも、果断で、自信に満ちあふれていたというのは明らかです。目的の質や正しさはともかくとして、自分のすべきことをはっきりと把握して、そのための努力を怠らないという性格は、生涯を通じて変わっていないし、尊敬すべき美徳だと思いました。
     しかし、これほどの大人物でもやはり老害は避けられないんですね。エカテリーナの子どもに傑物がいないことも残念。あのつまらない夫(ピョートル三世)との子どもならともかく、ほかの男とのあいだにできた子どもたちなのに。エカテリーナの愛人たちでいちばん魅力的なのはやはりポチョムキン。あと佳人薄命なランスコーイですね。夭折するから印象が余計に美化されて、前後の愛人たちが醜く見えるというおまけ付き。
     ロシア宮廷に感じる得体の知れない怖さや、トロワイヤも何度も言及するスラヴ民族の異質性についてもう少し知りたいので、そのうち『イヴァン雷帝』あたりも読みたいです。

  • やっぱり読み応えがあるのはゾフィー時代だね

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著者プロフィール

1911年モスクワ生まれのロシア系フランス人作家。1935年に処女小説『ほの明かり』を発表して以来、2007年に95歳で没するまで精力的に小説、伝記、エッセイ等を発表した。日本でも多数の作品が翻訳されている。主な著書に、『女帝エカテリーナ』(中公文庫、1985年)、『ドストエフスキー伝』(中公文庫、1988年)、『バルザック伝』(白水社、1999年)、『プーシキン伝』(2003年)、『ボードレール伝』(2003年)、『ヴェルレーヌ伝』(2006年)、『フロベール伝』(2006年、以上、水声社)等がある。

「2023年 『モーパッサン伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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