五王戦国志 5 凶星篇 (中公文庫 い 92-17)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122042285

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  • 再読。

    琅と北方諸国連合が衝突、しつつ少々中だるみの感もあり。双方とも思うに任せぬ事情があるせいで、その戦運びにはもどかしい思いをさせられる。一枚岩でいられない連合に、古老の間でバランスを取らなければならない大牙。淑夜の献策が活かしきれないのも無理はない。というか、策でなんとかできるものなら衛がさっさと一抜けしているに違いない。策が支える人の和もあるだろうけど、結局それは長くもたないばかりか不和の種でもある。まず求心力のあるトップを戴いて、上下と横の信頼関係を土台にしないとあまりにも厳しい。
    琅も琅で懐事情が苦しいだけに、大掛かりな戦に打って出られない。そこを地の利と機動力を恃んで引っ掻き回し、まんまと大牙と淑夜を取り込んでしまうのだから熱い。どういう経緯があったにせよ、羅旋が引き寄せた、これには大きな意味がある。最終巻までが俄然楽しみ。

  • 意外とネバってますね。

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著者プロフィール

井上祐美子
姫路市生まれ。神戸大卒。『長安異神伝』『桃花源奇譚』
などで人気を博した後、本格的な中国歴史小説に取り組み、『桃夭記』で吉川英治文学新人賞候補となる。『五王戦国志』『非花』『海東青 摂政王ドルゴン』『臨安水滸伝』『公主帰還』『紅顔』『朱唇』『青天 包判官事件簿』ほか著作多数。

「2022年 『新装版 桃花源奇譚4 東京残桃夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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