- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122042483
感想・レビュー・書評
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茶の間の正義は、嫉妬心からできている。
ぼくはこの本をかなり昔に読みましたが、今、まさに同じような状況と感じて、思い出しました。
そういえば、著者は、「こういうことは50年前も言われていたし、50年後も言われることだろう」というようなことを言ってましたが、そのとおりだと思います。
新聞がテレビに、テレビがネットに、というように、メディアは変わったとしても、その根っこは変わらない、と思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昭和40年代の連載。テレビの創成期から、山本夏彦はテレビに批判的だった。家電全般というか、消費、購買欲を煽ることについてとても批判的。大卒の学力というかレベルの低さだの、家としての「文化」や「伝統」の喪失だの、昨今のおっさんたちが嘆いていることと、たいしてかわらない。
女性に対するあからさまな差別感と、大衆に対する懐疑と軽蔑。このあたりは、このごろではあまりあからさまにいわれなくなってきているけど。表にでてこないだけで、本音のところはあまりかわってないかもしれない、「おんなこども」に関する見方は。
「対話」の欠如について、は先見的。後の学者たちが濫用するdiscourseとは似て非なるものだけど。
いろいろとおもしろかったけれども、読んでいてくたびれた。 -
普段本を読まない自分にとって読み慣れない単語が多くて疲れた。けれど面白かった。
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あまり市井は変わらない
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6/14読了