茶の間の正義 改版 (中公文庫 や 19-15)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122042483

感想・レビュー・書評

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  • 茶の間の正義は、嫉妬心からできている。
    ぼくはこの本をかなり昔に読みましたが、今、まさに同じような状況と感じて、思い出しました。
    そういえば、著者は、「こういうことは50年前も言われていたし、50年後も言われることだろう」というようなことを言ってましたが、そのとおりだと思います。
    新聞がテレビに、テレビがネットに、というように、メディアは変わったとしても、その根っこは変わらない、と思います。

  • 昭和40年代の連載。テレビの創成期から、山本夏彦はテレビに批判的だった。家電全般というか、消費、購買欲を煽ることについてとても批判的。大卒の学力というかレベルの低さだの、家としての「文化」や「伝統」の喪失だの、昨今のおっさんたちが嘆いていることと、たいしてかわらない。

    女性に対するあからさまな差別感と、大衆に対する懐疑と軽蔑。このあたりは、このごろではあまりあからさまにいわれなくなってきているけど。表にでてこないだけで、本音のところはあまりかわってないかもしれない、「おんなこども」に関する見方は。

    「対話」の欠如について、は先見的。後の学者たちが濫用するdiscourseとは似て非なるものだけど。

    いろいろとおもしろかったけれども、読んでいてくたびれた。

  • 普段本を読まない自分にとって読み慣れない単語が多くて疲れた。けれど面白かった。

  • あまり市井は変わらない

  • 6/14読了

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著者プロフィール

山本夏彦
大正4年東京生まれ。コラムニスト、作家。「室内」編集・発行人。昭和22年『中央公論』に発表した「年を経た鰐の話」が坂口安吾らの目にとまり、注目を浴びる。その後、出版社勤務を経て昭和33年、月刊インテリア専門誌『木工界』(36年に『室内』と改題)を創刊し、以来編集に携わった。『週刊新潮』『文藝春秋』などにコラムを連載、一貫して、世相をするどく諷刺する辛口コラムを得意とした。昭和59年第32回菊池寛章を受章。
著書に『日常茶飯事』『編集兼発行人』『死ぬの大好き』『完本文語文』『「室内」40年』『私の岩波物語』などがある。平成14年に10月に死去した。

「2022年 『無想庵物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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