五王戦国志 6 風旗篇 (中公文庫 い 92-18)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122042575

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    地図が途中から一切更新されなくなっているのが不満といえば不満。衛と琅の首都くらいはせめて……。
    通して読むと、ちょくちょく記述が混乱しているらしいところも惜しい。如白と仲児その他の長幼や、揺珠が魁王家に嫁いだ年齢あたり。大牙の本名も、初出の時と漢字が違う。文庫落ちでこれってちょっとどうなんだろう。

    盛り上がってきた。降した相手を自身の配下にあと腐れなく取り込む熱い展開にわくわく必至。広い中原で、たった数人の間の縁が強固に結びついて命運を変える。ドラマだ。降すのが戎族で元無頼、気ままが身上ときている羅旋だし、硬直化した体制のない琅の背景もあって、戦は待ったなしでも肩の力が抜ける思い。
    国の在り方について語り合う琅の若き臣達、自身の作り上げる国の形が見えない無影、有力な嗣子を失い病に没した支吾と、明暗はこの巻ではっきりと分かれた印象。

  • やっと死にましたか。

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著者プロフィール

井上祐美子
姫路市生まれ。神戸大卒。『長安異神伝』『桃花源奇譚』
などで人気を博した後、本格的な中国歴史小説に取り組み、『桃夭記』で吉川英治文学新人賞候補となる。『五王戦国志』『非花』『海東青 摂政王ドルゴン』『臨安水滸伝』『公主帰還』『紅顔』『朱唇』『青天 包判官事件簿』ほか著作多数。

「2022年 『新装版 桃花源奇譚4 東京残桃夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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