武揚伝〈2〉 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122042742

感想・レビュー・書評

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  • 釜さんの留学生活と、帰国後の軍艦司令としての奮迅の端緒の巻。
    釜さんは、相変わらず完璧超人として書かれ過ぎてて、ちょっと共感は持てない・・すげー、イケメンすげーってなる。

    一番印象的だったのは、第8章、鳥羽・伏見の戦いが起こる前、徳川慶喜が二条城に幕臣を集めて軍議を行うくだりのあたり
    道理も合理もにじられ、軍議に見切りをつけて二条城を後にし、開陽丸に戻った釜さんが、迎えに来た沢と並歩しながら言い捨てた台詞。
    「公方さまをはじめ、反薩長の者みな二条城にこもって小田原評定、なにも決まらぬ、なにもできぬだ」
    どんなにか歯痒かっただろう。
    一方で、その場で激昂せずに、"今は最早自分の任を全うするのみ"と見切りをつけて開陽丸に戻ってきた釜さんの、リアリストな一面に痺れた。
    あと、周りがどうであれその結果がどうであれ、大事の評決の場に居合わせるだけの実力と言うのは、身につけたいものだと思った。

    早く三巻買おう。

  • 読んだきっかけ:正月用に購入。幕府側からの幕末というのが面白そう。

    かかった時間:1/2-1/5(4日くらい)

    内容:榎本武揚の伝記。幕府側からの視点の幕末。2巻は、オランダ留学から、帰郷、そしてすぐに戊辰戦争の勃発(鳥羽・伏見の戦い)まで。

    オランダで、武揚は先進的な知識を得、また、人間的にも成長します。その間、日本では生麦事件、馬関戦争、薩英戦争と、幕府、薩長、外国との関係が大きく動きます。
    そして、無事日本に帰ってきたものの、すでに内戦は必至の状態でした。

    さて、この巻の見所は…。

    幕府側の動きが細かく描かれていて、面白い。特に、薩長とのかけひき…大政奉還、王政復古の号令、兵庫港開港問題等の、せめぎあいはわくわくします。

    慶喜と、勝海舟が相変わらずこき下ろされています。

  • 武揚伝2巻。勝海舟が完全に敵役。

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