マンガギリシア神話 (1) (中公文庫 S 19-1 マンガギリシア神話 1)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122042964

感想・レビュー・書評

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  • 世界はカオス(混沌)だった。
    そこから暗黒界・闇・夜・愛・天上・昼・大地と象徴となる神々が誕生する。

    やはり母なる大地のガイア(大地)は偉大な存在。
    憧れてしまう。

    プロメテウスは、水と土で人間の男を創りあげた。
    そして、最高神ゼウスはヘパイストスに、人間の美女を創るよう命じた。

    その最高神ゼウスが、人間たちに与えたもので決して良い影響になっていないものが、今日の我々に負担となっている。
    ギリシャ神話と日本神話は類似点が多いそうなので、次巻が待ち遠しい。

  • 絵がとても丁寧で美しく、神々がとても魅力的に描かれています。私は処女神のアテナが好きなのですが、頭に思い描いていたとおり美しく才気に溢れた容姿をしていて「さすが、里中さん!」と心の中で絶賛いたしました。写メを撮り携帯の待ちうけ画面にしていたほどです。女神たちそれぞれの個性がしっかり描き分けられていて、活字とはまた違った楽しみ方ができます。里中さんのあとがきも面白いです。ギリシャ神話初心者には特にお勧めです。

  • 本シリーズをはじめて読んだのは10代の頃でした。これが僕の『ギリシア神話』を知るきっかけになりました。ヨーロッパ文明の基盤にはこれと聖書の影響がつくづく大きいなということを再読して実感しました。

    僕がギリシア神話というものにはじめて触れたのは確か10代の頃で、このマンガが基になっております。ギリシア神話のすべてを少女マンガの大家・里中満智子先生が完全漫画化したシリーズです。

    ヨーロッパ圏の人間が書いたものを読んでいると、聖書とこのギリシア神話というものの影響がそこかしこにある事を確認することがあり、いかに彼等の思想の根本に存在するかということがうかがえました。今回、この記事を確認するために読み直していて、カオスから神々が生まれ、クロノスが自分の地位を守るために生まれてくる子供を次々を自分の腹の中に収めていたという話や、そのクロノスから権力の地位を奪取した大神のゼウス。

    『神々が住まう』といわれるオリュンポス山のお話や、旧来の神々との戦争を経て、天界、冥界、そして海の世界をゼウス。ハデス。そしてポセイドンの3神で分割して統治するという話。人を作り、炎を与え、神ゼウスから怒りを買って貼り付けにされ、日々自分の肝臓を大鷲に啄ばまれるプロメテウス。

    地上に増え続け、悪意によって相争う人間たちを洪水で一気に流してしまい、箱舟で生き残ったデウカリオンとピュラの夫婦によって、また人間が地上に生まれる過程は旧約聖書の『ノアの箱舟』にそっくりだなと思いましたが、その理由も解説にきちんと描かれております。僕はこういったものを皮切りにギリシア神話についての文献を読むようになりました。出来ましたら、その豊穣な世界へのきっかけになれればなと、願ってやみません。

  • 全8巻の1巻目、これはサブタイトルがオリュンポスの神々となっているように神様中心。創世から始まり、ゲームや小説によく名前が出てきたり星座とかの語源になった神様のストーリーです
     正直このストーリーや語源が知りたかったためにこの漫画を買ったといっても過言ではない。初めてギリシャ神話を読むといった人にオススメです。

  • マンガ ギリシア神話全8巻のうちの第1巻。お試しでとりあえず1巻のみ入手したけど、読了後残りの7巻を即注文した。

    里中満智子の漫画で育った世代なので、ギリシア神話についても絶対的な安心感。イラストのみではなく、作者がギリシア神話について勉強したのが、各章後のこぼれ話でもうかがえる。

    この巻では、ウラノス-クロノス-ゼウスへの権力の推移のイメージを持てたことが、私にとっては収穫。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/771679

  • 2021年1月7日現在。
    4巻まで読了なり。

  • 文庫版全8巻。

  • しかしゼウスの女好きには困ったもんだ。

  • 2014年11月10日読了。里中満智子によるギリシア神話のマンガ化シリーズ、の文庫版の第1巻。原始の神ウラノス・ガイアの息子クロノスがウラノスを倒して成り代わり、その息子ゼウスがさらに全能の神の地位を確立することから、神々と巨人族との戦争までのお話。ギリシア神話についてはオデュッセイアや星座の解説本、「聖闘士星矢」その他から知識は得ているものの系統だった知識は持っていないので、漫画の形で・そもそも系統だっていない神話を筆者なりに整理して提示してくれるのはとてもありがたい。少女マンガだけに登場する神々が美男美女ばかりなのも楽しい。「男と女」「子を産み繁栄すること」「策略をめぐらすこと」「約束を違えた結果がどうなるか」など、現代にも通じる深さもあり、今ギリシア神話を改めて理解するのは面白い。

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著者プロフィール

マンガ家。第1回東アジアMANGAサミット事務局長。1948年大阪府生まれ。16歳のとき「ピアの肖像」で第1回講談社新人漫画賞受賞をし、プロのマンガ家生活に入る。その後数々のヒット作を生み出し現在に至る。主な作品に「アリエスの乙女たち」「あすなろ坂」「鶴亀ワルツ」他多数。「あした輝く」「姫が行く!」で1974年講談社出版文化賞受賞。「狩人の星座」で1982年講談社漫画賞を受賞。マンガジャパン事務局長。(社)日本漫画家協会常務理事。大阪芸術大学芸術学部文芸科教授。文化庁文化審議会著作権分科会委員などを歴任。

「2005年 『アジアMANGAサミット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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