五王戦国志〈8〉天壌篇 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122043145

感想・レビュー・書評

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  • 再読。

    これにて完結。戦の趨勢は、羅旋が琅王となってから然るべき流れを辿っていった感じ。その道筋がいかにも琅の気風に似合っている気がして、手に汗握りつつも爽快で頼もしい心持ちになる。機動力と団結力を恃んだ電撃作戦、使者を介した取引、敵国で戦う不利を覆す戦略や将来を見込んだ政治判断。これまでの動乱で起こった色々なことの集大成を見ているみたい。クライマックスに相応しく面白い。
    少なからず政治が絡むこととはいえ、緊迫した状況でコイバナが始まるのも琅らしいところかも。淡く描かれていた淑夜と揺珠の関係がクローズアップされるのにほっこりした(著者の描く儚げで芯の強い美女が好き)。
    それに引き換え無影と連姫は本当に……。淑夜と揺珠とは対照的に、見つめ合う描写がほぼないばかりか、眼差しのすれ違いが克明に描かれているのに暗澹としてしまう。耿家の屋敷時代でも、連姫と眼差しを交わすのは淑夜のほうだったんだろうな。きっかけがアレでも、無影が気持ちを伝えていればと思わずにいられない。
    そんな悲哀に触れる淑夜をはじめ、色んな人の様々な心情を拾いながら迎える終幕の穏やかさに、感慨もひとしお。決戦の前に無影と淑夜が言葉を交わすシーンが特に好き。その理想を語る淑夜と共に夢を見られる気がする。

  • 面 白 か っ た ・・・

    一般の評価はどうあれ、ものすごくわたし好みの話だった!
    基本、図書館派なのですが、久々に買ってもいいと思いました。

  • 途中もたもたしましたが、8冊読破

  • どんでん返しはなく、収まるべきところに落ち着いた安心のラスト。読み続けて良かった。

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