ガンジー自伝 (中公文庫BIBLIO20世紀)

  • 中央公論新社
3.79
  • (28)
  • (26)
  • (44)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 409
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122043305

作品紹介・あらすじ

真実と非暴力を信奉しつづけ、インド独立運動の精神的指導者として、民衆から聖人と慕われたその偉大な生涯。インド古来の思想を再生し、人間の品位と威厳を示した生きざまが、新たな感動をよぶ。ガンジー自身の筆による自伝的著作には『自叙伝』と『南アフリカにおける非服従運動』の二作がある。彼の死後、ガンジー著作編集委員会は一冊で完結した自伝の必要性を認め、二著作を再編集した新たな『自叙伝』を刊行した。本書はその英語版の全訳である。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ガンジーだってプライベートで色々ダメな部分あって、でも誰かの役に立つってことが重要だって思った。
    長い時間をかけて養われた宗教観や教養によって確固たる軸があるからこそ彼は人々を引きつけ大きなアクションを起こすまでの説得力があるのだなと。彼の生き様がカッコいい。

  •  
    ── ガンディー/蝋山 芳郎・訳《自伝 20040201 中公文庫》BIBLIO20世紀
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4122043301
     
     Gandhi, Mohandas Karamchand 18691002 India 19480130 78 /暗殺
     
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19480130
     糸を紡ぐガンジー ~ アダムが紡いで、イブが撮った ~
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%A5%AC%A5%F3%A5%C7%A5%A3%A1%BC
     
    (20181114)

  • 「彼は、わたしの首にかけているトゥラシの木でできたヴァイシュナヴァ派の首飾りを見つけた。彼はそれは迷信だと思って、そのため心を痛めた。「そんな迷信は、君らしくもない。さあ、その首飾りをはずそう」「いや、それはいけない。これは母からもらった神聖な贈り物です」「しかし、君はそれを信ずるのですか?」「わたしは、別にこれの神秘的な意義は知りません。もしわたしがそれをつけていなくとも、ばちが当たるとは思っていません。しかし、十分納得のゆく理由がなければ、この首飾りを捨てるわけにはいきません。それは母が、愛情からと、わたしの幸福のためによかれとの信念から、わたしの首にかけてくれたものです。(中略)」コーツ氏は、わたしの説明を認めようとはしなかった。彼はわたしの宗教に対して、いささかの尊敬も持ち合わせなかったからである。彼はいつも、わたしを無知の谷底から救おうとしていた。ほかの宗教がなんらかの真理を含んでいるかどうかに関係なしに、本質的真理を代表するキリスト教精神を受け入れないかぎり、わたしに救いはありえないということ、イエス・キリストのとりなしがなければ、それ以外によっては、わたしから罪は洗い流せないだろうということ、そしてまた、どんな善行を重ねてもむだであるということを、わたしに納得させようとした。(「キリスト教徒との接触」P142~より引用)」
    こういう書き方ができるから自伝はたまらない
    とはいえ本書は1920年以降の政治運動には筆を一切割いていないため
    自伝であることを含めて著者の姿を掴むのには注意が必要な「作品」
    自身とヒンドゥー教とイギリスおよびキリスト教にはこのように描けても
    イスラム教について描くことは生前の政治的立場が許さなかっただろう

    到底凡人には実践の試みが立たない偉大な方法で偉大な政治実績を上げた一方で
    さらっと象に乗って移動したり次のような描写には驚かされる
    「人が市民的非服従の実践に適するようになるには、その前に、国家の法律に積極的かつ尊敬をこめた服従を行っていなければならなかった。たいていの場合、私たちは、法律に違反すると罰せられる恐れから法律に服従している。そしてこのことは、道徳的原理をふくんでいないような法律に関しては、特に当てはまっている。例をあげると、正直で尊敬に価する人は、窃盗を取り締まる法律のあるなしに関係なく、突然盗みをはたらくことはないだろう。しかし、この人が規則に違反し、夜になってから無灯火で自転車に乗って走ったとしても、彼は別に自責の念にかられることはないだろう。実際には、この点についてもっと注意するようにと親切心から忠告されたとしても、彼がその忠告を聞き入れるかどうか、疑わしい。しかし、規則に違反すれば罰せられる不自由さをのがれるためならば、彼はこの種の義務的な規則のすべてを守るのである。(「ヒラマヤの誤算」P407~引用)」
    愉快なり

  • 2018年3月読了。
    インドの人と接点を持ったことがない。
    唯一といえばセブ島に居た時にたまに行ったインド料理屋の親父さんくらいか。
    飲食店なのにThank youも何もない、エラくむっつりと黙りこくって愛想笑いの一つもない、どこか哲学者を思わせる親父さんだったが、美味かったのでたまに行く店だった。

    452ページ、「私自身を無に帰せしめなければならない。人は、自由意志から、自分を同胞の最後の列に置くようにならないかぎり、救いはない。非殺生は、謙譲の権限である。」

    インドの人も色々だと思うが、大した独立の父を持ったものだと思う。

  • 人はいかにして「偉人」になるのか。
    「非暴力・被服従」でインドを独立に導いた「偉人」の自伝。

    個人的には、暴力とか、政治力ではなく、愛や真実という人間の「良い力」に訴える事によって変革を成し遂げるというアプローチが、組織変革の方法論の参考になるのでは、と思い、読んでみた。

    しかし、この自伝は、相当に特異な自伝で、なかなか、こちらの目的意識にあった安易な読み方を許してくれない。なぜか?
    まずは、そのあまりにも淡々とした語り口がある。非暴力・被服中といった理念は非常にレベルの高いものであるはずで、それを大衆に理解させるためには相当の苦労があるはずだし、それが理解されて、大衆が全体として行動を起こしたときの高揚感というのは大変なものであるはずなのだが、大変な社会的事件がほんとうに淡々と描かれていくし、そこでガンジーが果たした役割も極めて抑制的に描かれている。さらには、この自伝はガンジーがインドの政治活動の中心となっていく手前で話は終わっている。つまり、ここから先の話は、誰でも情報は入手可能であり、ご存知のはず。よって、皆さんの知らないことを書いておく、というスタンス。

    序文にもあるのだが、そもそも自伝を書くという行為は極めて西洋的なもので、東洋で自伝を書くというようなことはしないのではないか、という疑問を感じつつも、政治的な実践ではなく、精神的な実践について書くことは有益ではないかとガンジーは考える。「わたしがなしとげようと思っていること - ここ30年間成し遂げようと努力し、切望してきたことは,自己の完成、神にまみえること、人間解脱に達することである。・・・しかしわたしは、一人の人に可能なことは,万人に可能である、とつねに信じている。だから、私の実験は.密室の中で行われたのではなく、公然と行われてきた。・・・わたしがこれから話そうとする実験の数々は、・・・・あくまでも精神的なものである。あるいは道徳的なものといったほうがよいかもしれない」

    社会的な実践、ガンジーの言葉によれば、真実のための実験を通じた、人間の完成。

    この基本メッセージは、非常にシンプルであるが、淡々とした徹底的に自己アピールを抑制したこの自伝から、その元々の意図を読み取り続けることは、高度な読書技術を必要とする気がした。

    ちなみに、「組織活性化の方法論として、何か使えないか」という低いレベルで読んでも、ほとんど得る物はないのであった。

    人は偉人やリーダーに生まれるのではない。偶然の助けも借りながら、「なっていく」ものなのだ。ということを再確認。

  • 2016/06/28

  • ガンディー作品 累計読了 433ページ

  •  仏教への興味から、インドの潜在的な高い精神性に興味を持ち、それで読んでみた本。

     期待したのは、彼の生き方から、私の生き方を学びたいなということだったけれど、実際は学ぶことはなかった。いや、彼のすばらしさは当然称賛に値するのだけれど、私との共通点があまりにもなかった。

     むしろ、1800年代にインドに生まれたガンジーと1970年代の日本に生まれた私の間にはギャップのほうがおおきくて。13歳で結婚、とか、14歳で妻を妊娠させた、とか「妻を教育する」態度、とか、生理的に受け付けられず、したがってこの本からの学びも少なかったのでした。 残念!

  • ガンジーの自伝。面白い。考え方,行動のしかた,生き方,興味がわいた。インド,南アフリカなどに興味がわいた。小さい頃や,青年の時から,立派だったわけではないと書いてあった。その正直な人間らしさに共感した。

  • 非暴力非服従と言うスローガンを聞けばガンジーと誰もが答えると思う。
    すばらしい人物だ。神格化されてる人物ではあるが彼も神では無い。
    完璧な人間では無いそんな一面も知ることができた。
    映画 ガンジーも名作

全33件中 1 - 10件を表示

マハトマ・ガンジーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デールカーネギ...
ウィリアム シェ...
ヘミングウェイ
三島由紀夫
ロンダ・バーン
マルクスアウレー...
ベルンハルト シ...
有効な右矢印 無効な右矢印

ガンジー自伝 (中公文庫BIBLIO20世紀)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×