嗤う伊右衛門 (中公文庫 き 31-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122043763

感想・レビュー・書評

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  • 四谷怪談をモチーフにした作品。巷説の又市も登場。おどろおどろしくて切ないです。哀しすぎる。

  • 9月8日読了。「このミステリーがすごい!」1998年度の第7位の作品。京極夏彦初の時代小説とのことだが、文体も格調高く手馴れていて全くぎこちなさを感じさせない・・・。東海道四谷怪談に範をとったミステリ小説で、原本への知識があると意外性のある岩・伊右衛門の描写に新鮮さを感じるらしい。当方は予備知識がなかったのでフツーに面白い時代小説として読んだ。どんでん返しやラストの趣向もあるが、読みながら雰囲気を味わうべき小説なのだろうと思う。この作者の本にしては薄いし。

  • おどろおどろしい怪談が、何とも切ない純愛物語に。
    最後のシーンは、何度読んでも涙が出ます〜。

  • 這應該算是第一本吧...京極夏彦入門書。
    感想只有一個『對方感受不到的為他好等於自以為是』

  • 2年前の夏に某大学で司書講習を受けていたとき、授業中に1日読みふけった本です。
    京極夏彦の本はコレが初めてで、なんかコアな感じがして敬遠してたのですが、
    父に借りて読んでみたら図らずも泣いてしまいました。講義の最中に。
    なのでこの本は私の中で、真夏の蝉の声が響く、鬱蒼と生い茂る木立の中のイメージです。(大学はとても山奥にあったので)

    真夏の炎天下、汗を流しながら鴨川沿いを歩いていると、ふと「あぁ今読みたいな」と思ったりします。
    また、今年の夏も読もうかな。

  • 夜は深く、夜明けは遠く。




    嗤わない不器用な男と、醜く美しい凛とした女と。
    何にも負けない、純愛です。


  • 幽晦との境界が、破れている。内部の薄明が昏黒に洩れている。ならばそこから夜が染みて来る・・・。生まれてこのかた笑ったこともない生真面目な浪人、伊右衛門。疱瘡を病み顔崩れても凛として正しさを失わない女、岩−。「四谷怪談」は今、極限の愛の物語へと昇華する!第二十五回泉鏡花文学賞受賞作品。

    解説 高田衛「恐怖の戯作、畏るべしー『嗤う伊右衛門』と京極夏彦」

  • [11][08.06.06]再読。

  • メからウロコの四谷怪談 星5つ

  • 08/04/27

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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