詩小説 (中公文庫 あ 57-1)

著者 :
  • 中央公論新社
3.14
  • (1)
  • (0)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122043770

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  
    ── 阿久 悠《詩小説 20040601 中公文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4122043778
     
    (20221126)

  • 1970年代の初めから丸々30年間に渡って大ヒット曲を書き続けてきた偉大なる作詞家、阿久悠。彼による28の短編小説を収録した本作は、すべてのタイトルが自身が手がけた歌のタイトルと同じです。『時の過ぎゆくままに』、『北の宿から』、『また逢う日まで』、『五番街のマリーへ』、『気絶するほど悩ましい』、『もしもピアノが弾けたなら』、『思秋期』などなど。いずれも昭和の色濃く、艶っぽく、時に温かく、時に哀しい。

    石川県の美川町という小さな町で誕生した「島田清次郎恋愛文学賞」。島田清次郎は、自他ともに天才と認めながらも、その不遜な態度や奇行によって文壇から追放された作家とのこと。彼になんとか日の光を当てようと町ぐるみで奔走した結果、同賞が生まれたそうです。そんな賞の受賞作品。重松清の秀逸ノンフィクション『星をつくった男 阿久悠と、その時代』と併せて読むことをおすすめします。

  • 阿久悠が作詞した作品名をタイトルにした短編集。
    作品名(タイトル)が、キーワードになっているが、歌の歌詞とおりのストーリーではない。

    「北の宿から」は歌詞からして寒い季節が近づいているイメージだったか、夏の季節のストーリーにするとは!

    2013.6.20読了

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1937年兵庫県生まれ。明治大学文学部卒業。82年『殺人狂時代ユリエ』で横溝正史賞、97年菊池寛賞、99年紫綬褒章、2000年『詩小説』で島清恋愛文学賞、03年正論新風賞を受賞。2007年、逝去。

「2018年 『君の唇に色あせぬ言葉を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿久悠の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×