日本の歴史〈4〉平安京 (中公文庫)

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  • 中央公論新社
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (567ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122044111

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  • 桓武天皇の治世から始まり、村上天皇の治世に置いての天皇親政の崩壊まで。
    奈良時代に成立した律令国家は、貴族の荘園の確保や土着化した受領の力により徐々に実態がなくなっていく。
    平安京遷都後は、蝦夷征討を行うほどの政治への意欲も詩文に耽る生活を始め出した天皇の元で、徐々にかがやきをうしなう。
    摂関政治により、幼帝の擁立が一般化し、天皇の政治的影響力が失われていったのが、いわゆる平安時代と呼ばれる時代の初期の流れであるように感じられた。

  • 本巻で平安時代をすべて網羅していない(藤原道長は次の第5巻に登場するらしい)というのは、平安時代が約390年という非常に長い時代であったというだけではないだろう。

    東京遷都まで京都は首都であったわけだが、その基礎が出来上がったのがこの時代であるし、長期間続いたということは、それだけ様々な文化が生まれたということでもある。

    つまりバラエティに富んだ時代であっただけに、取り上げなければならないことがらも多く、五百数十ページではとても収まり切らないということだろう。

    解説でも指摘されているように、確かにこの時代の国際情勢については本巻はやや弱いが、政治、軍事、文化、風俗が網羅されており、読み応えがある。

    これ1冊でも十分だが、本書が書かれた後に明らかとなった新たな学説や、個々についてより深く知りたいのであれば、類書を読めばいいだろう。

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    桓武天皇が即位し、天皇による親政下での蝦夷征伐や租庸調を正しく取り立てるための政策などで一時は政権も力を取り戻したようだ。
    その後、嵯峨天皇が即位した辺りでは平安京へと遷都しており、その綺羅びやかな都で文学が発展していく様子は現在の日本文化の発展が始まったということなのだろう。まだ、中華文化の模倣であるが文化を味わう余裕ができたということでもある。
    まあ、傾倒し過ぎて政治のほうが疎かになってしまったようだけどね。
    さらには摂関政治が始まり、地方を顧みない政治で荒れていったけど地方は有力者が民を支配し、力を蓄えて独立勢力として発展し始めたようだ。これが後の武士に繋がるのだろう
    政治は文化以外でも仏教でも大きな進展があったようだ。かの有名な最澄、空海もこの時代に唐に渡り、新たな教えを身に付け、日本仏教を発展させたようだ。

  • 光仁・桓武親子の登極によって安定をとりもどした皇室は征夷に力を注ぐ一方、千年の都平安京を作り出した。そして詩宴・仏事・歌合と王朝絵巻をくりひろげる間に、地方では浮浪人が続出し、藤原氏は徐々に権力を高めていく。律令体制崩壊の過程を壮大に叙述。

  • 平安初期についての本。貴族も血なまぐさいもんだな。かなり興味を持った。

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