完璧な病室 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 1776
レビュー : 168
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122044432

感想・レビュー・書評

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  • 『博士の愛した数式』がすごく好みに合ったので別作品をと思い、こちらの作品を読んでみた。
    ちょっと思い描いていた雰囲気と違う感じで、静かに暗い感じに戸惑った。
    表題作以外は少し合わなかった。

    「揚羽蝶が壊れる時」
    女の体の内部をどろっと暗く表現してるところがあるんだけど、自分も女だから想像するだけで気持ち悪くなってしまう、そんな表現で、気持ちは良くないけど、ある意味「表現がうまい」ということなんだろうな。。。
    自分がわからなくなるってどういう感じなんだろう。
    今は今で今だから、本当に想像がつかない。
    「ダイヴィング・プール」
    今後、このふたりの関係性はどうなっていくのだろう・・・っていうモヤモヤを残す終わり方で正直「うーわー気持ち悪うー」ってなってるんだけど、これを最後にもってくることで、こちらもある意味【読後感】って点では収録順がうまく構成される・・・ってことになるの、かな?

  • 2015年6月28日に開催されたビブリオバトルinいこまで発表された本です。テーマは「告げる」。

  • 言葉が不気味で美しい。

  • 短編集。
    『人質の朗読会』の次に読んだので、話が全く違う種類の内容で驚きました。
    透明感があるなかで、心の奥がドロドロするような、どこか不健康な薄気味悪さがまとわりつく本でした。

  • 小川洋子さんの初期作品です。
    静謐な文章と称される通り、常にどこかこの世の一切から身を引いたような雰囲気を感じます。
    執拗にすら感じられる細やかな表現は、人によってはしつこく感じるかもしれません。
    小川さんの感受性の豊かさそのものである風に感じます。
    ストーリーというより、その表現を楽しむお話たちだと捉えました。

    私は小説を書いています。
    最近、溢れ出る言葉をそのまま書いているが、もっと伝わりやすく書くべきかと悩んでいました。
    しかし、技量はどうであれ、感じたそのままを表す事に改め惹かれるような文章でした。

  • 「その気持ちは、始まったばかりの恋愛に似ていた。裸の赤ん坊を抱いた時のように、柔らかくて暖かい。人を愛しはじめる時、わたしは必ずそんな気持ちになった。その人の言葉も仕草も肉体も、全部が快感を与えてくれる。自分の感情の醜いところが音もなく剥がれ落ちていく。自分の内側がどんどんきれいになっていくの。感じる。そして痛いくらいにひたむきに、その人を求める」(p51)
    美しい恋愛論。
    食べものを受け付けなくなるたびに真白く透明になっていく弟の皮膚が生々しく浮かぶ。

  • いつもの小川さん。

  • すごく初期の頃の作品と知らずに読んだ。揚羽蝶の壊れる時、は抽象的でよくわからなかった。印象に残ったのはダイビングプールです。他のはピンとこなかった。
    博士に愛した数式、以外はちょっと合わないかも。

  • 表題作を。1文目に惹かれて購入。潔癖すぎるくらいに白い情景が美しく映る小説でした。

  • タイヴィング・プールが一番印象に残った。少女の嗜虐性がすごくリアルで一気に読めた。

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著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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