完璧な病室 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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レビュー : 169
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122044432

感想・レビュー・書評

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  • 怖いけど、クセになる。
    小川 洋子はほんとうにすごい作家だと思います。

  • 表題作は、病室で過ごす弟との時間がとても静かに清潔に書かれている。普通なら熱き血潮まで冷たく流れているように感じられる。四つの短篇どれひとつをとっても、欲望というものは汚物のような気がしてくる。特に食べること。食べることに付随する残飯がなくなったらどんなに美しい行いになることだろうと思わせる筆致がすごい。

  •  理科室っぽい短編集。
     「完璧な病室」と「ダイヴィング・プール」の配置と構成が素晴らしい。

  • どこか心の中で憧れている、人形のような生活。
    主人公の見つめる、辛い楽しいが入り乱れる世界と病弱な線の細い少年の居る白い部屋。二つの世界を交互に行き来して、雪の降る夜に浮き彫りになる孤独に切なさを感じた。

  • 幻想的なのにディティールがリアル。
    嫌悪感すら覚える表現の中に美しさがある。

  • 表題作が一番好きかも。
    自分の中の理想的な弟の雰囲気。姉と弟いいなあ。

  • 密やかで残酷な、死の気配が張り詰めた病室。せつない静謐の裏に貼られた気持ち悪さ。

  • 小川さんの小説は、フェティシズムが漂っていて素敵です。
    死が濃密に描かれている短編集。

  • 上手く言えないけど本当に完璧なの

  • 【編集中】
    オチのないイメージムービーのように最初は読んでいました。物語を流れる時間があまりに淡々としているから。

    でも実は根底には哲学的な部分があったのかも。さらっと読んでしまった割にはずっしり深いものがある。

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著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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