完璧な病室 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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レビュー : 169
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122044432

感想・レビュー・書評

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  • すごく読んで後味の悪い、気持ち悪い本だった。
    気持ち悪いというより、不愉快という言葉がしっくり来るかもしれない。
    誰もがそういう状況になってもおかしくないという状況を、淡々というより、よりグロテスクに表現しようとしている感じが不愉快であった。
    全部で4作収録されているうちの2作目の「揚羽蝶が壊れる時」は、不愉快すぎて途中で読むのをやめてしまった。

    孤児院を経営する家族で生まれたという設定の登場人物、そして食べ物を汚いと思う登場人物が4作品中2作品に登場しており、悪い意味で期待を裏切らない。
    そして、全体的に、不幸にひたりたいタイプが主人公を務める。
    この先も、ずっと同じ作風なのだろうなと思った。

    4作目の「ダイヴィング・プール」も非常に後味が悪い。

    題名からして、気持ち悪く借りるのを迷ったが、借りた後で、「博士の愛した数式」の作者だと見て納得。映画自体を見たことがあり、気持ち悪かったので。
    不幸好きの方にはいいかもしれないが、一般人にはお勧めしない作者だと思った。私はもう二度と、この人の本は読まないと思った。

    作者の経歴が、医学薬学系出身でない人には、もっとよい就職先があるであろう大学であるのに、病院ということで、色々な意味で納得させられる。

著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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