完璧な病室 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 1776
レビュー : 168
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122044432

感想・レビュー・書評

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  • 小川洋子の肉々しい話は苦手だ。すべては即ち生きることの描写なのだけれど、自分がとても醜い肉塊に思えてくる。実際そうなんだろうけれど(食物連鎖のサイクルからはみ出す生物に何の意味がある?)。駅で、駅員と警察を困らせる精神障害の女性を見た。地下通路で、暗いうろのような目ばかり目立つホームレスの男性とすれ違った。私はどちらも怖い。しかし、私とそういった人たちに差異なんてないのだ。アイデンティティという言葉で纏められる。うんざりしてしまう。

  • 短編集。
    『人質の朗読会』の次に読んだので、話が全く違う種類の内容で驚きました。
    透明感があるなかで、心の奥がドロドロするような、どこか不健康な薄気味悪さがまとわりつく本でした。

  • すごく初期の頃の作品と知らずに読んだ。揚羽蝶の壊れる時、は抽象的でよくわからなかった。印象に残ったのはダイビングプールです。他のはピンとこなかった。
    博士に愛した数式、以外はちょっと合わないかも。

  • 収録作品
    ●完璧な病室
    ●揚羽蝶が壊れる時
    ●冷めない紅茶
    ●ダイヴィング・プール

    共感できる部分がないわけでもないけれど、
    暗いというか、悪い感じの空気が
    自分の気持ちに合わなかった。

  • 冷めない紅茶。

  • 珍しく今一つ。
    食べるとか生活することの醜さをテーマにしたような…。描写は好きだけれど、その高慢な感じが受け入れられなかった。
    特に最後の話は主人公の高慢で身勝手なところが本当に受け入れられない(ていうか純はが「純粋」というより、主人公がけがれているだけでは…)まま終わりました。読みながらずっと、「この主人公が報われちゃったらどうしよう」って思って読んでいたし。共感が全く出来なかった。

    食事も生活も醜いことだけれど、
    それが無いと生きていけないんだから、しようがないよね。

    生活感のない美しい短編や、生活の中から小さな美しさを見つけるような短編。小川さんのそういう小説が好きなんだって気が付いた。

  • 完璧な病室が一番好き。
    綺麗なものと汚いものが混ざり合う。

  • 評価低くてすみません。二元論的な世界観が好みではありません。

  • 海燕新人文学賞受賞作を含む初期の短編集。
    観念的な話が多く、ストーリー的にはちょっと難解。
    さすがに最近の著作はストーリー性と幻想性がうまくからみあっているが、初期だけあって観念的。

著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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