林芙美子巴里の恋: 巴里の小遣ひ帳 一九三二年の日記 夫への手紙 (中公文庫 は 54-2)

著者 :
制作 : 今川 英子 
  • 中央公論新社
4.22
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本棚登録 : 31
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122044548

感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • NHKのテレビ番組でJブンガクというものがあります。
    2010年の7月に 下駄で歩いた巴里 を紹介していたので読み直しました。

    木屑の浮いた日本の優しい壁の色こそなつかしくなってきます。

    というくだりを

    I longed for the gentle color, with chips of wood sticking our here and there, of Japanese walls.

    と訳していました。

    へー,そういう意味なんだと
    下駄で歩いた巴里 の中身と英語の勉強になりました。

    英語にしてみると下駄で歩いた巴里 の良さと日本語の良さを再認識できることが分かりました。

    本書で,巴里での生活の続きを見ることができます。

  • やられたー!!
    この本は林芙美子の実際のパリ・ロンドン日記をピックアップしているのだが、昭和22年東峰書房からでた「巴里の日記」(持っているのだ、とんでもないボロボロ本だが)と内容が違う!かなり違う!金銭、移動などはあっているが、う~む、創作家林芙美子、また
    「みすず書房と新潮社の『放浪記』は別物よー♪」
    を私にかましてくれたわね!
    東峰書房版はBookOffの1号店が出来たばかりのとき、「3冊百円のワゴン」に積んであったモノ。このとき昭和初期の日本陸軍教本「遊佐馬術」も手に入れているので、ラッキーと申せましょう。
    冬のシベリア鉄道三等車珍道中や、1931年12月の巴里に着いた喜びと興奮の文章が省かれてしまっているのはちょっともったいないが。
    それにしても芙美子ちゃん、またやってくれたわね~!
    こうなったら高峯秀子主演のDVD「放浪記」を買おう。
    芙美子…恐ろしい子!(by月影先生)

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著者プロフィール

1903(明治36)年生まれ、1951(昭和26)年6月28日没。
詩集『蒼馬を見たり』(南宋書院、1929年)、『放浪記』『続放浪記』(改造社、1930年)など、生前の単行本170冊。

「2021年 『新選 林芙美子童話集 第3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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