ジャンヌ・ダルクの生涯 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122045781

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  • 4122045789 234p 2005・9・25 初版

  • 神の声だけを頼りに、戦いに挑んだ少女だからこそ彼女はフランスだけでなく世界で語り継がれるのだろう。

  • 何も知らなかったので勉強。

  • 17歳で剣を取り、祖国フランスを救ったジャンヌ・ダルク――。神のお告げを聞いた生まれ故郷のドンレミから、戦勝を重ねたオルレアン、ノートル・ダム大聖堂における戴冠式、そして炎に包まれ19年の生涯を終えた街ルーアンまで、「男装の少女」ジャンヌ・ダルクの謎につつまれた生涯をたどる歴史エッセイ。図版68点収載。

  • 謎の多い、ジャンヌ・ダルクの生涯を、エッセイ風に、作者と共に彼女の足取りを追いながら、伝説を取り除き、真実にせまろうと描かれた作品。
    私はあまりジャンヌ・ダルクには興味がなかった。
    謎が多すぎる為に、聖女として奉られ人間臭さがまるでなく、真実が見えにくかったから。
    映画でも数多くの女優さんが演じてきたけれど、とても実在の人物といった感じがないので面白みを感じなかった。
    今回は、好きな作家だったからちょっと興味を持って読んでみた。
    ヨーロッパの歴史小説を数多く描いてきた作者の洞察力により、今まで信じて決めつけられ
    てきた、彼女の神懸り的な姿や出来事が、実はとても現実的だった事がとても良くわかる作品だった。
    ヨーロッパ、特に地元フランスでは、フランスを窮地から救った神の使いの少女として、崇められ、奉られ、最初から聖女として出来事を捉え、結果がわかっているから、すべての出来事や彼女の言動が結果へと結びつけて考えられがちな事が多いようだ。
    藤本ひとみは、彼女を最初から、ただの普通の少女として捉え、その信仰心の強さによる激しい思い込みにより、神の声を聞いたと信じて何のためらいもなく行動した彼女の姿を様々な角度から、そして僅かな証拠から導き出し、十分にこちらも納得できる解釈だった。
    またエッセイ風と言うこともあって、文体が堅くなく、逆に作者のキャラクラーが現れていて、結構、笑える作風になっている。
    図画や写真も多く、ジャンヌ・ダルクの以前や以後の当地の事件や人物の話なども所々に折り込まれ、気軽に楽しく読め、また勉強にもなる充実した内容だった。

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