妖説 源氏物語〈3〉 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
2.63
  • (0)
  • (1)
  • (5)
  • (0)
  • (2)
本棚登録 : 21
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122045828

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 宇治十帖の主役、薫中将が自分の出生の秘密に悩みながら、いろいろな怪奇な出来事に遭遇する、という伝奇小説。

    3巻の冒頭から柏木に出会うまでは割と原作に忠実に丁寧に訳されていたような・・・1-2巻の展開も原作に沿ってそれほどの無理はない感じ。

    あとがきで著者も薫中将と匂の宮の友情も大切にしたかったので、あえてここで・・というようなことに言及してて、確かにそこにもフォーカスするならこの後は書いては・・・とは思う。

    柏木が著者の創作も加わった分、原作より報われていたように思いました。

  • 「妖説 源氏物語」完結編です。

    女三の宮が、けっこう、初々しくて笑ってしまいました。
    うん、でも、せめてこれぐらいは、「母親」であってくれたならと思います。
    逃げることしか、考えてない印象がありますからねぇ。

    しかし、まあ、解釈はそれぞれなんですが、3話の途中ぐらいまで、ずっと、かなりまっとうな「源氏物語」で、ビックリしました。そして、それでも読ませる魅力が、「源氏物語」にはあるなぁと感心しました。

    高校生の時は、「源氏物語」って、キライだったんですよ。まさから、これほどキャラが立ってる物語だとは思っていなかったので。

    しかし、あとがきを読んで、作者がかきたかったことが、またこれとは全然違うというので、ビックリしました(笑)
    ぜひ、酷い光源氏も、次はかいて欲しいですね。

    これは以前にも書きましたが、宇治十帖のおもしろさに気づかせてくれたのは、俵万智の「愛する源氏物語」でした。
    きっと、「愛する源氏物語」を読んでいなかったら、この「妖説 源氏物語」の方は、読まなかったかも。

    で、わたしなんかは、「ここからがおもしろんじゃない…」とか思うのですが、ここで終わりという選択も、人それぞれで楽しく感じました。

全2件中 1 - 2件を表示

妖説 源氏物語〈3〉 (中公文庫)のその他の作品

富樫倫太郎の作品

ツイートする