ナ・バ・テア None But Air (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2005年11月23日発売)
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感想 : 328
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  • 本 ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122046092

感想・レビュー・書評

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  • スカイ・クロラシリーズの時系列で言えば1作品目。
    飛行機に詳しくないから専門用語はわからなかったですが、
    臨場感は伝わってきた。
    なぜ飛ぶのか?
    戦死は可哀そうなことなのか?
    すごく暗い感じの作品なのですが、
    ところどころに登場人物の想いや熱意が伝わってきて
    のめり込みやすかったです。

  • スカイクロラシリーズ2作目。
    まだまだ謎しか出てこない。
    なのに次々と読んでしまう。
    流石の森博嗣先生。

  • スカイクロラを最初に読んでその後調べたら、物語的には最後の話だと知って驚いた。次にこれを読んだため、スカイクロラでは分からなかった草薙などの話が読めて「なるほど〜」と思った。続きが気になる。

  • 『スカイ・クロラ』シリーズを読もうと思って再読しました。昔、(S&Mシリーズ系のキャラが出てこないからか)合わなかったので、『スカイ・クロラ』と『ナ・バ・テア』を読んだ後に止まってしまったのですが、今回はシリーズすべて読破しようと思っています。

    このシリーズは『スカイ・クロラ』から刊行されていて、同作は映画化されシリーズ名にもなっていますが、時系列的には『ナ・バ・テア』が最初です。不老の『キルドレ』という子供たちが戦闘機を駆り、代理戦争を行うお話で、主人公もキルドレ。『ナ・バ・テア』は地上のしがらみを嫌い空の孤独を愛する主人公が地上の嫌らしさに触れながら初めて他者を受け入れるお話と感じました。

    時系列順に読むと『スカイ・クロラ』の印象が変わるそうなので楽しみです。

    ふと先日職場の上司と話したことを思い出しました。
    「出向元の職場には優秀なのに努力を怠らない人達が多く、その人達には自分が全力で頑張っても太刀打ちできないと感じる、そんなふうに感じたのは出向元が初めてだった」というお話です。その人達には本作の主人公と共通するものがあるのではないかなとぼんやり感じつつ、次作『ダウン・ツ・ヘヴン』に進もうと思います。

  • スイトちゃんが好きになりそうです。

  • これが実際のシリーズ一冊目だったのですね。スカイクロラを先に読んでしまった。
    スカイクロラの10年前、主人公・草薙水素と、ライバルであるティーチャの話。妹だと紹介していた草薙瑞季の生い立ちもここでわかる。キルドレとはなんぞやということもここに出ていた。栗田仁朗が新人として草薙の基地にやってきて出会う。

    命をかけた闘いに対する考え方、なんだか剣闘士の気持ちを内側から覘くような気分になるな。外から見える世界とはまた違った世界観だなあ。忘れていた子供の気持ち。

  • よしもとばななさんの後書きがよい
    言葉にできる能力がすごい

  • 僕はいつからこんなに偉くなったのだろう―。組織に守られ前線から外され、歩くだけで敬礼される日々。ただ、飛んでいたいだけ。戦闘機に乗っていない自分は死んでるのと変わらない。少年、函南との出逢いに、彼も自分もその瞳に未来を見据えたのかもしれない。憧れの人と殺し合う、流れる涙、剃刀に傷...それは哀しみではない。自信 がある、予感 がするから。だけれど解っていた、それは 諦め だと。黒い整列を真下に見ながら、死んでやる!!と飛び続けた。もうパイロットではなくなっていた。僕は兵器だ。高く高く。何処までも、誰よりも高く這い上がらなければ。また彼と踊る為に。

  • ひんやりとした感じ。ひとりでいること。揺れ動かない、静かな世界。

  • 始めの夕焼けの中を飛んでいるシーンが静かですごく好き。
    スカイ・クロラから始まる一連の作品は、たとえ戦闘のシーンであっても、空の飛び方が美しく、静かに感じられる所が一番の魅力だと思う。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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