- Amazon.co.jp ・本 (749ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122046436
感想・レビュー・書評
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イギリス文学の授業で課題図書だったので仕方なく読んだのだけどあまりに面白くて以後ジェインオースティンにハマるきっかけになった。オースティンは女性に人気なイメージで、たしかに女性作家だし女性が主人公だからだと思うけどそれ以上に文章や話の進め方が実に巧みでまさに女性版ドストエフスキーだと思っている。本当にどの作品も単純におもしろいし、人物描写があまりにうまくて唸らされる。とても賢い人だったんだろうな…
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阿部知二/訳エマ (中公文庫)
工藤政司/訳エマ〈上〉 (岩波文庫)
中野康司/訳 エマ (上) (ちくま文庫)
各社を比較してみたくなって、結局集めてきた。
シーンは冒頭、エマが縁組みの成功に浮かれている所に、ナイトリー氏が釘をさし、『成功といえるのかね?』と追求する場面から抜粋。
ナイトリーへの敬称だけで各文庫の特色が出ています。
どんなものだか手にとってみたい若い人には、ちくま文庫がおすすめ。
文章へのこだわりと読みやすさを求めるなら、岩波。
古典への理解と熟読派なら、中央公論。
以下下記
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3963.html -
イギリス女流作家。人生の傍観者といった立場で、冷静で淡々と田舎の小社会の人事の機微を細やかにえがた。若い男女の恋愛や縁談を好んで題材としている。小説という文学ジャンルができてから、婦人読者は特に熱心に読む耽った。
中には自分で小説を書こうとしたものもおり、オースティンはそのうちの1人。田舎牧師の娘に生まれ、今の隅でこつことと執筆を続け、42歳までずっと独身のまま生涯を終えた。
最初は書簡体で書かれていたらしいが、それをだんだん普通の小説に書き直し、色んな出版社に持ち込んだが、なかなか出してもらえなかった。
『エマ』(Emma, 1815)にはオースティンの成熟が見られる作品である。女主人公のエマは『高慢と偏見』のエリザベスと比べると、愚かしい思い上がりが目立つが、その彼女すら世の中のこと、とくに人間の情的側面というものは、個人の思い通りにならないのだということを学んでいく。
オースティンは次のような言葉を残している。
「田舎の村の3つか4つの家族が、小説の題材には最適なのです」
200年前の英国では、女性が物書きをすることは、衣食住を父、夫、兄などの男性に頼るべき女性のすることとしては「はしたない」と見る傾向があって、最初彼女の作品はジェーン・オースティンが書いたものだと明記してなかった。
彼女の小説のファンの聖地と言えば、「ジェイン・オースティン博物館」と彼女が眠る「ウィンチェスター大聖堂」の2つである。 -
もう好き、好きやで。
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オースティンの自然描写……ではなく、心理描写が堪能できる1冊。漱石が絶賛したことでも知られるが、『写実の泰斗』と言われるのも納得。
因みに古本屋でぽろっと見つけたので、手元にあるのは改版前のもの。 -
半分まできて全く内容が頭に入らなくなったので、BBC制作ドラマを見て読んだことにした。
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エマ無邪気!
やっぱ昔を感じない本 -
予定調和でも飽きさせないジェイン・オースティン。
男性(教養人もねw)も魅力を感じるジェイン・オースティン。
しかし、エマはちょっと間抜けすぎるというか子供すぎる。
十代のうちに読んでおかないとついていけません。
ただ読後安心して眠れます。