わが百味真髄 (中公文庫BIBLIO)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 67
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122046443

感想・レビュー・書評

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  • 壇一雄は福岡県柳川育ちで有明海の海産物を始め九州の食材や料理に明るいので、作品中には九州の美味しいものも多く紹介され、同じ九州に住むものとして食のバイブルにしていきたいほど親しみを感じる。
    もちろん私が旅先や転勤先で出会った名物もそこここに登場し、壇一雄も食べたんだ、彼も美味しいと思ったんだと知ると、なんとも勝手ながら自分の舌に自信を持ってしまう。
    それにしても30年以上前に書かれたとは思えない新鮮さ。今さら地産地消だスローライフだナチュラルだと持て囃していることに恥ずかしささえ覚える。
    また、佐藤春夫や太宰治などの文豪も登場し、その交友を垣間見られるのも楽しい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「30年以上前に書かれたとは思えない」
      読んでみようかな、、、
      「30年以上前に書かれたとは思えない」
      読んでみようかな、、、
      2014/05/29
  • ちょっと久しぶりに檀一雄とか読みたくなって、衝動買い@K文社。よいですね。村上春樹は文壇嫌いで、その気持ちも分かるけれども、このエッセイを読むと、ちょっとうらやまし。

  • 宮野屋(そば)、有薫酒蔵(めかじゃ、藻屑、すっぽん)。

  • 春夏秋冬に応じた料理とレシピを紹介しながら、その料理をめぐって旅先での思い出などを述懐しているエッセイ集です。

    旅と料理、そしてそれをつうじた人との出会い、これがこの本のテーマではないでしょうか。世界を旅し、日本を旅し、そのなかで知った料理を自己流に作り変えて家族や友人に振る舞う。その失敗談すら笑い飛ばす明るさは読んでいて愉快ですらあります。

    たとえば、家族にふるまったきのこ料理で家族もろとも腹痛に倒れても、「あんなに爽快で、気持ちのいい、吐瀉と下痢をやったことはない」「まったく台風一過、全身が洗い流されるような感じであった (p. 118)」と言いきってしまう。さっぱりとした潔さを感じました。料理や風土に関する好奇心の強さも感じられる、とても楽しいエッセイ集です。

  • 20130524 食べることに関してのエッセイは多いが本人の思いがここまで出ているのは凄い。良い本だと思う。

    20170401 前に読んでたのを忘れてたが何度読んでも新鮮だ。食べる事、料理する事を本当に好きなんだというのごわかる。

  • 以前読んだような、読んでないような・・・。

    檀さんの食に対する愛情があふれた一冊。
    あれやこれや、あまり難癖をつけていないところがよい。

    彼が大好きなお店「北のイリエ」。タンとテールシチューのミックスの
    タンテル、これは面白そう。
    検索したら何と東苗穂。ススキノかと思ってたが・・・、こんなところまで
    食べに行ってたのだろうか?

    ルイベ(鮭を冷凍させたもの)で、本当のルイベは鮭を一匹、
    北海道の雪と寒気にさらすもの。決して冷凍庫には入れないこと。
    この味わいを、スペインの「ハモン・セラノ」とダブらせるところが好き。
    豚の足を丸ごとハムにして、ピレネー山脈の雪と日光にさらす味わいが
    極めて類似しているという指摘。
    嬉しくなる表現だ。

  • 超絶。男として生まれたからには、一度くらいは「食」に関する檀流を読み、そして実践してみるべきだ。檀一雄。この人の生き様は、私にとってひとつの理想である。何物にも縛られず、ややこしいことは「どうでも、よろしい」と一刀両断にしながら、この世の中をふわりふわりと漂っていたい。

  • 「私は、どこに出かけるときにも、登山用の小さいマナ板と、庖丁と、ガソリン焜炉だけは忘れない」という著者が、各地の味比べからその作り方のあれこれまでを書き連ねた好著。読んでいると、食欲とともに、旅への欲求がわいてくる。

  • 素晴しい.日本の料理エッセイの最高峰のひとつを遠く仰ぎ見る思い.一読感嘆,巻を措く能わざる.とは将にこのことである.

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著者プロフィール

1912年、山梨県生まれ。東京帝国大学経済学部在学中に処女作『此家の性格』を発表。50年『真説石川五右衛門』で直木賞受賞。最後の無頼派といわれた。文壇きっての料理通としても有名。主な著作に、律子夫人の没後に執筆した『リツコ その愛』『リツコ その死』のほか、『火宅の人』『檀流クッキング』など。1976年死去。

「2016年 『太宰と安吾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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