フロイスの見た戦国日本 (中公文庫 か 70-1)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122046559

感想・レビュー・書評

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  • ザビエルの14年後に日本に布教にやってきたフロイス。
    彼は布教以外に、日本に大変興味を持ち
    長い長い日本史を書きます。

    それが冗長すぎるとの理由でローマへの送付をなかなか認められず
    ようやく認められたとの返書が彼の元に届く前に死去しました。

    航海なんて大変な時代に、はるばる日本にやってきて
    しかもその地は戦国時代。
    どんな気持ちでやってきて、どのように布教してきたのか
    知りたくて読んでみました。

    (前書きより)
    >フロイスの記述は16世紀の日本の風俗、文化、芸術、政治、宗教をテーマとする、ヨーロッパの知性が試みた、最初の日本および日本人論として読めば興味はつきない。

    川崎桃太氏と松田毅一氏が訳した12冊をダイジェスト版として一冊にまとめたもの。
    ですから、内容は非常に濃いし
    隅から隅まで興味深く、面白いです。
    今度は松田毅一氏の書いたものを読んでみたいです。

  • 完訳フロイス日本史が入手できなかったのでこっち。
    信長の株が天井知らずの上がりっぷり。
    「予には金も銀も必要ではない。伴天連は異国人であり、もし予が、彼から教会にいることを許可する允許状のために金銭の贈与を受けるならば、予の品格は失墜するであろう」
    カッチョイーーー!!

  • ヨーロッパの知性宣教師ルイス・フロイスが捉えた16世紀の日本の姿

  • 2023.04.08 朝活読書サロンで紹介を受ける。
    信長、秀吉の描写。
    信長は神になろうとしていた。
    秀吉は200人の女性を囲っていた。表裏が激しい。ニコニコしていたかと思うと数日後にバテレン禁止令が発布される。

  • 1563年に長崎に到着し、1597年に長崎で死んだ宣教師ルイス・フロイスが書いた「日本史」を元に当時(戦国時代)の日本についてまとめた一冊。
    信長や秀吉とも謁見した経験もあり、彼らへの評価が面白い。
    著者自身がイエズス会系(?)の司祭でもあるようで、宣教師や信徒側の視点で書かれている。

  • フロイス都へ◆信長とフロイス◆秀吉とフロイス◆キリシタン大名とキリスト教の布教◆フロイスが描いた、武将・文化人・女性◆フロイスが見た、戦国日本の文化・風俗◆フロイスの見なかった日本

    著者:川崎桃太(1915-)

  • 新書文庫

  • ルイス・フロイスの日本史のダイジェスト版。
    日本史の専門家が書いたものでないため、考察などはいまいち。

  • 4-12-204655-6  309p 2006・2・25 初版

  • フロイスのようなポルトガルの宣教師達がやって来たような戦国時代には、外国の文物に触れるようなことは稀だったが、現在では日常茶飯事だ。そうなっている現代であるからこそ、「異質なモノに初めて出くわし、それを同僚や後身に伝えようとした」というフロイスの著作のようなものが輝くのかもしれない。フロイスの『日本史』そのものは、途轍もない程の大部で敷居が高いが、本作はそれを巧く要約しているような作品で、分量も手軽なのでお奨めだ!!

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著者プロフィール

一九一五年(大正四年)山口県俵山(現長門市)生まれ。ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ州ノーヴァフリブルゴ市アンシェータ大学哲学科卒業、サン・レオポルド市クリスト・レイ大学大学院修了。京都外国語大学名誉教授。『完訳フロイス日本史』全十二巻(共編訳)にて第二十九回菊池寛賞と毎日出版文化賞特別賞を受賞。ほかの著書に『フロイスの見た戦国日本』『フロイスとの旅を終えて今想うこと』、『回想の織田信長』『秀吉と文禄の役』(共編訳)などがある。二〇一九年(平成三一年)没。

「2020年 『回想の織田信長 フロイス「日本史」より』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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