- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122046795
作品紹介・あらすじ
私は彼女の事を何も知らなかったのか…?大学へ通うために上京してきた春海は、京都からきた麗子と出逢う。お互いを干渉しない約束で始めた共同生活は快適だったが、麗子はやがて失踪、跡を追ううち、彼女の二重、三重生活を知る。彼女は名前、化粧、嗜好までも替えていた。茫然とする春海の前に既に死体となったルームメイトが…。
感想・レビュー・書評
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初めての今邑彩さんの作品でした。
簡単に言うと、多重人格者の物語。
登場人物自体はそんなに多いわけではないが、多重人格者の話なので1人の人物がいろんな名前を持っているので少しややこしかった。
ストーリー自体はとても面白かったです。
しかし多重人格者であることを使った事件ばかりなので、犯人を推理しながら読むのはオススメしません。
最後のモノローグ4は読もうか迷いましたが、結局読んでしまいました。
個人的には、なくても良かったんじゃないかなーという感じでした。
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読み始めてすぐに、気がついてしまった。
これは読んだことがあると。
かなり昔だったのでラストはすっかり忘れていました。こんな話だったのね〜と復習になりました。
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面白かった
けど、帯に書かれている「いやぁ、まんまと騙されました」とまでは感じませんでした。
ふーんってな感じ。
そもそも、多重人格落ちは嫌いなんですけど...
ストーリとしては
大学入学し、上京してきた春海は、アパートを探すため、不動産屋を訪ねると、同じく京都から上京してきた麗子と出会います。
そして、二人は部屋をシェアして共同生活を送ることに。
いやぁ、あって、すぐに部屋をシェアするとかってします?
ちょっと無理があるのでは?
そんなある日、麗子が失踪。アパートの支払いを何とかする必要がある春海は先輩の工藤と麗子を探します。
結局、麗子は、二重生活をしていることが判明。
さらに、三重生活。名前も雰囲気も違う麗子。
そして、ついには、死体として発見されます。
麗子はいったい何者だったのか?
といった展開です。
工藤という名前が名探偵コナンを連想させます(笑)
そして、二人は、ついに真相にたどり着くわけですが...
さまざまな事件が一本に収斂されていくのはとってもスッキリ。
けれど、だいぶ設定に無理があるというか、展開に無理がるというか...
さらに面白い仕組みとして、モノローグ4を読む前に、筆者からのコメントが..
このコメント含めて、モノローグ4の必要性があちこちで語られています。
ごちゃごちゃ言わずに、執筆したんだから、読者に読ませろ(笑)
ということで、ちょっと面白い物語でした。
けど、多重人格落ちなので、そこはいまいち -
最後の人格はいつ現れたのだろうと感じました。
また、確かに効果的に使えればそれは人類の進化なのかもしないです。
「そのシステムは、まるで生物の進化に酷似しているんだ。」
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読んでいる間の心音のモニターとってほしいくらいドキドキハラハラが止まらなかった。いろいろ考えながら読んだけど、そうきたかーって感じ。あとがき読むとイヤミスになっちゃうけどそれもよし。あとがき読まずにすっきりした読後感にするもよし。
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犯人の想像はつきやすかったけど、なんかなぁ。なんだかなぁ。面白かっただけに、ちょっと物足りない感。
ルームメイトってタイトルは内容と合ってて好き -
非常に面白かったが、モノローグ4は無くて良いのではと感じた。なぜならモノローグ4が、読者の自由な解釈を奪ってしまったように思えてならないからだ。それにしても、本書が書かれたのがだいぶ前なので、公衆電話や家電話を使う描写が出てきて、思わず、「懐かしい!」と声を上げてしまった(笑)