社交する人間―ホモ・ソシアビリス (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122046894

作品紹介・あらすじ

グローバル化によって衰退する組織原理。国家や企業を離れ、茫漠とした「地域社会」のなかに曝される現代人に、心の居場所はあるか-。「社交」の復権による新しい人間学の誕生。

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  • 山崎正和 「社交する人間」
    社交を再定義した上で、様々な人間行動から 社交を抽出して、社交の文化的意味を考察した本。人間関係だけでなく、功利行動、経済、政治、文化まで 社交の変質 と言い切る点は 素晴らしい

    ジンメルの社交概念、ホイジンガの遊戯概念、モースの贈与論を発展させて、社交を再定義
    *付かず離れずの関係*友情関係、贈与行為
    *感情の共有 *求心力
    *作法に従う行動(なりふりをかまう行動)
    *人間に不可欠な営み
    *目的より方法を重視する功利活動(成果を得る活動)
    *合理性、効率的とは逆概念
    *文化そのもの

    付かず離れずの関係
    *競争を真剣に演じる、相手の打倒を目的としない
    *社交の時間は 緊張とくつろぎの中間
    *社交の場所は 公的な形式を備えた私的空間

    「政治は人間が集まって暮らすための知恵〜これは 社交の原理そのもの〜過度に理想主義的な政治が失敗するのは 政治が社交ということをわすれたため」

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著者プロフィール

山崎正和(やまざき まさよし)
1934年、京都府生まれ。劇作家・評論家・研究者。京都大学大学院美学美術史学専攻博士課程修了。関西大学教授、大阪大学教授、東亜大学学長などを歴任。
主な戯曲作品に『世阿彌』『オイディプス昇天』『言葉―アイヒマンを捕らえた男』など。また評論に『劇的なる日本人』『鴎外 闘う家長』『演技する精神』『柔らかい個人主義の誕生』『社交する人間』『装飾とデザイン』『世界文明史の試み』などのほか、『山崎正和著作集』全12巻がある。2006年、文化功労者に顕彰される。2018年、文化勲章を受章。

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