讐雨: 刑事・鳴沢了 (中公文庫 と 25-6)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122046993

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第6作目にしてここまでの鳴沢了の集大成と言っても良い作品。法は全てを裁けるのかと言う重い課題を背負わされながら、物語は連続爆破事件の進展と共にテンポ良く進む。ラストシーンの展開までストーリーが良く練られており、流石と唸らせられてしまった。

  • 正義とはこうだ!法律とはこうだ!って機械的なまでに硬かったころの鳴沢さんじゃなく、仲間や恋人を得てちょっと人間臭さも出てきた鳴沢さんにこの事件をぶつけたのがよかった

    現代の法律や綺麗事では裁ききれない犯罪もあると理解した上で、今後も刑事をつづけていく鳴沢さん

  • 鳴沢了シリーズ第六段。
    今回の鳴沢さんも面白かった。
    彼女は優美に落ち着いたみたいでよかった。シリーズ3作目位までは毎回女が変わってて、ちょっとこの人どうなん?と思ってたところがあったので・・・
    それにしても、鳴沢さんは不幸体質なのか。毎年、辛い出来事に遭っている気がする。
    第七段も楽しみ^ ^

    • hs19501112さん
      堂場瞬一、面白いですよね。
      「鳴沢了」の物語の中で、この作品が一番好きです。
      堂場瞬一、面白いですよね。
      「鳴沢了」の物語の中で、この作品が一番好きです。
      2014/01/06
  • 鳴沢了シリーズ。娘を持つ父親にとって一番辛い事件。その結末は、、許されないことではあるが、理解できるものであった。

  • 早く次が読みたい。

  • 先にドラマで見ていたから流れはわかってたんだけど、ドラマが超!つまらんやったから不安だった…。けどドラマに反して原作は面白かった。
    了が不死身じゃないし、ムダにインパクトを与えたいらしかった爆破シーンもないし。なによりメインどころのヤクザとの絡みがわかりやすかった。
    うん、Amazonで書いている人がいたけど、真にハードボイルド。

  • 刑事 鳴沢了シリーズ 第6作目

    幼児連続殺人犯を逮捕した鳴沢に、その犯人を釈放しないと爆発を繰り返すとの予告が。

    劇場型犯罪の様相を呈しながら、犯人釈放を要求しているのが、犯人に子供を殺されたある人物ということが浮上してくる。

    警察としては殺人犯を泳がせて、釈放を要求する犯人をおびき寄せようとするが・・・

    話の展開としては、何となくこの人がキーマンだなというのはすぐ解りました。
    また話の内容は少しリアリティに欠けるかなとあせあせ

    でも被害者感情として、犯人が精神病などで無罪になることも有り得る法の判断は、必要でもあり、被害者遺族としては納得いかないものでもあることが良く描かれていると思います。

    今回も鳴沢刑事のデカ魂見せてもらいました

  • 「間島を釈放しろ。さもないと、爆発は続く」連続少女誘拐殺人事件の犯人・間島を逮捕し、解散が目前に迫った捜査本部。最後の裏付け捜査を担当した鳴沢は、相棒と帰還途中、車の爆破事件に巻き込まれ。怪我を押して署に戻った二人を待つ犯行声明。そして第二の爆破事件。犯人の目的は?見えない動機を追う鳴沢だがー!?

  • 自分にとって近しい人が、間島みたいなクズに殺害されてしまったら、法で裁かれるよりも自分の手で間島を裁いてやりたい…そんな気持ちになるだろうと思う。

  • シリーズ6作目。凶悪犯逮捕にひと段落もつかの間、爆破事件に巻き込まれる鳴沢。署に届いた脅迫状と電話、そして新たな爆破事件。犯人からの要求は凶悪犯の釈放だった。犯人の目的は?タイムリミット付きの展開は久しぶりに読んだが、やはりドキドキする。少しずつ柔らかくなってきた鳴沢もナイス。それにしても緊迫の場面で靴のことを気にしすぎ!優美との計画が気になるも次巻まわしか…これは楽しみ!

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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