日本の歴史 23 改版 (中公文庫 S 2-23)

著者 : 今井清一

• 中央公論新社 (2006年7月1日発売)

作品紹介・あらすじ

第一次世界大戦に乗じて、日本は大陸への野望を着実に実現しながら躍進をとげ、未曾有の経済的繁栄を迎える。だが、国力増強の裏で深刻化してゆく社会矛盾は民衆の政治意識をめざめさせ、世論は沸騰する-。デモクラシー運動の芽生えと発展を通して描く大正の特質。

感想・レビュー・書評

[yujiohtaさんの感想 · 2022年2月6日]

【読書レビュー 586】
今井清一(解説・大門正克)『日本の歴史23ー大正デモクラシー』中公文庫、2006年

閥族打破の叫び、第一次大戦の勃発、大戦景気と貧乏物語、白樺派の周辺、寺内内閣とシベリア出兵、民本主義と米騒動、一等国日本、平民宰相・原敬、小市民階級の登場、労働運動の曲折、揺らぐ地主の座、ワシントン体制と日本、無産階級運動の方向転換、関東大震災、摂政狙撃、普選と治安維持法、大都会と大衆文化、アジアの民族革命と日本

[6276さんの感想 · 2015年4月24日]

第一次世界大戦に乗じて、日本は大陸への野望を着実に実現しながら躍進をとげ、未曽有の経済的繁栄を迎える。だが、国力増強の裏で深刻化してゆく社会矛盾は民衆の政治意識をめざめさせ、世論は沸騰するー。デモクラシー運動の芽生えと発展を通して描く大正の特質。

[あくたさんの感想 · 2008年9月13日]

大正時代の流れ。巻末に内閣対応年表。
大正の大凡を掴むのに最適。
参考文献へと広げてゆくと楽しいかもも

[Hydriさんの感想 · 2007年4月8日]

同シリーズの明治維新に引き続き大正期も見てみよう、という訳で購入た本。でもどちらかというと大正時代の生活というよりは政治運動系が中心です。まあ「薔薇木」という観点から見た場合は参考程度のチラ見ということで…。

著者プロフィール

1924年群馬県生。横浜市立大学名誉教授。専攻は日本近代政治史。
［主な著書］『昭和史』（共著、岩波書店）、「震災にゆらぐ」（『記録現代史日本の百年5』）、「成金天下」（同6、以上、筑摩書房）、「大正デモクラシー」（『日本の歴史23』中央公論社）、『日本近代史II』（岩波書店）、『開戦前夜の近衛内閣』（青木書店）、『新版　大空襲5月29日』、『横浜の関東大震災』（以上、有隣堂）。

「2008年 『史料集　関東大震災下の中国人虐殺事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」