恋日記 (中公文庫 う 9-8)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122048904

感想・レビュー・書評

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  • 少し前に購入したのですが仮名遣いが古いのと日記なので多少読みづらくもあり放置しておりました。今日行きとかえりの新幹線で読破。

    次女から見た父・内田百閒像が印象が強すぎて。中学時代から見初めてその思いをずっと温め嫁に迎えた奥さんなのになあ… 今の時代だったらありえない夫婦関係だな、と思います。そこまで夫の文学における才能を大切にしていた奥さんなのになあ… 頭が下がりますが自分はいくら才能があってもこんな旦那は願い下げです。百閒先生はいつの時代も自分の身の回りのお世話をしてくださる方がいてよかったですねえ。まあそれだけ人間的な魅力のあった方、と言う事なのでしょうけれども。それにしたって百閒先生は文学・著作と言う形でその名前も偉業も残るけれどもそれを支えた奥さんは名も残らず図らずも息子の死んだ咎を作品中負わされたりしたら本当に目も当てられない。

    と、帰りの電車で憤慨しておりました。こんなに男の身勝手が頭にくるのは自分が女性だからかも知れませんが。

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