北里柴三郎(上)―雷と呼ばれた男 (中公文庫 や 32-2)

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  • 中央公論新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049284

感想・レビュー・書評

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  •  研究を始めたばかりの自分の状態から興味がわき購入。文章は簡潔で非常に読みやすい。内容が興味あるところだからか、アッというまに読んだ。 この本から知る北里は熊本県人らしく非常に気性が激しいところがあるが、研究に没頭する姿勢は圧倒的だ。業績は偉大で、ノーベル賞に選出されていなかったことが非常に残念である。おそらく正義感が強い方であったのであろう。逆に言えば、世渡りは決してうまくなく、そのため東大出身であるにも関わらず、自ら慶應の医学部を創設するに至った経緯もドラマとしては面白い。祖国のため、イギリスやアメリカから好条件の研究職を提示されながら祖国のため日本に戻った生き方に喝采したい。下巻が楽しみである。

  • 大崎Lib

  • 北里柴三郎の人生。。
    明治初期を生きた偉人達はやっぱり皆強烈。
    学ぶことは多い。。

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著者プロフィール

山崎光夫
一九四七年福井市生まれ。早稲田大学卒業。放送作家、雑誌記者を経て小説家に。八五年『安楽処方箋』で小説現代新人賞を受賞。医学・薬学関係に造詣が深い。小説に『ジェンナーの遺言』『ヒポクラテスの暗号』『精神外科医』『風雲の人 小説・大隈重信青春譜』『小説曲直瀬道三 乱世を医やす人』など多数。ノンフィクションに『東京検死官』『逆転検死官』『戦国武将の養生訓』『薬で読み解く江戸の事件史』『胃弱・癇癪・夏目漱石 持病で読み解く文士の生涯』など。九八年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で第十七回新田次郎文学賞を受賞。

「2023年 『鷗外青春診療録控 本郷の空』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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