皇子たちの南北朝: 後醍醐天皇の分身 (中公文庫 も 28-1)

著者 :
  • 中央公論新社
3.78
  • (2)
  • (4)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 76
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049307

作品紹介・あらすじ

後醍醐天皇の夢の実現のため、命さえ惜しまず働く尊良、世良、宗良、恒良、成良、義良、護良、懐良らの皇子たち-はじめは討幕計画の推進者として、のちには各地の南朝軍の旗頭として果敢に戦い、南北両朝統合に至る激動の時代に全青春を費やす-彼らの姿をとおして、新たな南北朝史を描く一冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「破軍の星」や「武王の門」ですっかりハマってしまった後醍醐天皇の息子たちを中心とした話です。

    後醍醐天皇の夢の実現のため、命さえ惜しまず働く尊良、世良、宗良、恒良、成良、義良、護良、懐良らの皇子たち。
    はじめは倒幕計画の推進者として、のちには各地の南朝軍の旗頭として果敢に戦い、南北両朝統合に至る激動の時代に青春を燃やす彼らの姿をとおして、新たな南北朝史を描く1冊


    戦国時代・幕末には興味があったのですが、上記2冊の本に出会うまでは南北朝時代にほとんど興味をおぼえませんでした。
    もともとが後醍醐天皇と足利尊氏が好きではなかったのです。
    後世に傍から見ていると、皇子たちは後醍醐天皇の野心と足利尊氏の野心に巻き込まれ、幸せとはいえない時代を過ごしている感は否めません。
    特に悲劇的だと感じるのが大塔宮こと護良親王。
    時代と運命に翻弄され、最後は鎌倉で殺害されてしまう・・・

    皇子たちは何をもって、父である後醍醐天皇の意思を愚直なまでに貫いたのか。
    時代が違えば、もっと別な生き方もあったでしょうにね。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1949年、長崎県生まれ。九州大学大学院博士課程中途退学。福岡大学名誉教授。文学博士(1985年 九州大学)。専門は中世日本の政治と文化。著書に、『太平記の群像』『闇の歴史、後南朝』『室町幕府崩壊』(角川ソフィア文庫)、『足利尊氏』『足利直義』(角川選書)、『南朝全史』(講談社選書メチエ)、『戦争の日本史8 南北朝の動乱』(吉川弘文館)、『後醍醐天皇』(中公新書)、『増補改訂 南北朝期公武関係史の研究』(思文閣出版)など多数。

「2023年 『足利義満』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森茂暁の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×