シナン 下 (2) (中公文庫 ゆ 4-6)

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  • 中央公論新社
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レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049352

感想・レビュー・書評

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  • 聖ソフィアを凌ぐジャーミーを築くまでのシナンの旅。
    当時のオスマントルコを取り巻く世界の状況も垣間見れてよい。
    特に、ヴェネツィアとの関わりが興味深かった。
    塩野七生氏の「緋色のヴェネツィア」と被る部分が好き。

  • 3.7。トルコ行きたい。見たい。

  • 2018.4.1(日)¥250(-2割引き)+税。
    2018.12.6(木)。

  • 2015/8

  • ベネチアへ渡ったシナンは、なんとミケランジェロと出会う。史実ではないそうだが、なんともロマン漂う出逢いである。
    ベネチアとイスタンブール(スレイマニエ・ジャーミー、リュステム・パシャ・ジャーミー、ミフリマフ・ジャーミー、ソコルル・メフメット・パシャ・ジャーミーを訪ねて)、さらにはエディルネのセリミエ・ジャーミーを巡る旅に思いは募るのであった。

  • 観光地としてトルコは最高の所だが、モスクもその重要な要素。シナンはその建築家。
    幾何学模様(多分フラクタル構造)に神を見出す部分に共感。宇宙の始まりに想いを馳せた。

  •  スレイマン1世を称えるスレイマニエ・ジャーミーをやっとのこと建設することになったシナンだが、そのモスクのドームの高さは結局のところ、アヤ・ソフィアを超えることはなかった。シナンのもつ知識ではまだ造れなかったのだ。 後年、建設したセミリエ・ジャーミーでは遂に超えることができたが、この物語では描かれていない。


     建築のことがほんとに少なくて、下巻はスレイマン1世の側近イブラヒムと正妻ロクセラーヌの権力争いがメインで、シナンは蚊帳の外のように感じなくもない。でも、そのままシナンは蚊帳の外に置いといて、権力争いに意識を集中して読んでいれば、それはそれでイスラム文化の意外な面が知れて面白い。


     シナンの伝記として読むには脚色が多そうだし難がある。モスクの建設って大事業だと思うんだけど、どのように建築資材を集めて、どのような人々が、どのような動いて、どのような危険のもとに、どのような信念で建てたのか、とか、そういうことが書いてないから、受ける印象は、一夜にしてポンッ!っと造ったみたいだ。著者がそういったことに興味がなかったのかもしれないけど、もうちょっと上手くストーリーに織り込めなかったのかなとは思う。


     上巻でも書いたが、そういうことを期待せずに読めば、まあまあ面白かった。

  • 帯文(裏表紙):"100年の生涯で477もの建造物を手がけ、かたちなきイスラムの神を空間に描こうとした男の物語"

    目次:第10章 ヴェネツィア、第11章 ロクセラーヌ、第12章 愛人、第13章 神の宿、第14章 陰謀の都、第15章 蜜月の終り、第16章 宮廷建築家、第17章 神の水、第18章 スレイマニエ・ジャーミー、第19章 巨星墜つ、終章 チューリップの丘、…他

  • 16世紀、その百年の生涯で、477もの建造物を手がけた石の巨人・シナンの軌跡を辿る。

    再読だったのだが、とても面白く読めた。
    神が降りてくる場所。そこにたどり着くまでのシナンの軌跡が、とても丁寧に、それでいて違和感なく描かれている力作であると思う。
    特にシナンがミケランジェロと会うシーンがいい。この二人は確かに同世代の人物で、地理的・歴史的にも会っていた可能性はあるそうだが、実際にはわからないと作中でも言われている。しかし、この二人が出会って話をしていたと考えるだけで、物語の声が聞こえてきそうではないか! そこを書いてくれるのが夢枕氏(サービス満点!)で、この二人の会話はとても面白い。
    とくに「仕事をしなさい」のくだりは、とても印象に残る名シーンである。

    イスラム建築という、日本ではあまり知られていない文化を、このような雄大な素晴らしい物語に仕上げてくれた夢枕氏に拍手。
    この本を読むと、トルコに行きたくなりますよ!

  • イタリア、ベネチアなどを舞台とした作品です。

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著者プロフィール

1951年、小田原生まれ。「上弦の月を喰べる獅子」で第10回日本SF大賞を受賞、「神々の山嶺」で第11回柴田練三郎賞を受賞。平成11年4月朝日新聞に「陰陽師(おんみょうじ)」を連載、陰陽道ブームの火付け役となる。著書に「魔獣狩り」シリーズ、「闇狩り師」シリーズなど。

「2020年 『ヤマンタカ 下 大菩薩峠血風録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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