フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
3.78
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本棚登録 : 2657
レビュー : 165
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049369

作品紹介・あらすじ

ずっと二人で空を飛んでいても、決して触れることはない。彼女の手を、彼女の頬を、僕の手が触れることはない-「僕」は濁った地上を離れ、永遠を生きる子供。上司の草薙と戦闘機で空を駆け、墜ちた同僚の恋人相良を訪ね、フーコのもとに通う日々。「スカイ・クロラ」シリーズ急展開。

感想・レビュー・書評

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  • カンナミ、クサナギ、そしてクリタ・ジンロウ。キルドレとして生まれてきた彼等に共通していること、それは無駄なものを全て排除して生きていること。そして彼等に残されたものは、戦闘機で飛び続け敵を撃ち墜とすこと、空で死ぬこと、それだけでした。怯えていたのは、もう戦闘機に乗れない、ただその一点の恐怖だけ。それは彼等にとって、生きている意味を奪われることだったから。だから普通に歳を重ねて生きることが、空を飛ぶ以外の全てのことが、感情というものに振り回され涙を流すことが、死ぬほどの苦痛を持つということを、私達は知らない。それでも尚、救いたい、と思ってしまう私のこの感情そのものすら無駄なのだろうか。そうではないと信じたい。

  • フーコと聞くと別の人を思い出す。まぁ作中のフーコとはまったく違うのでかぶることはないのだけれども。

  • 読み終わるのが惜しい、と思いながら読む小説って結構最高だと思うけど、なんか久しぶりにそんな感じだった。

    シリーズ4作目。次で最後(番外編も別にあるらしい)なのを惜しむ気持ちを持ちつつも、明日読み始めるのが楽しみだ。

  • 再読。最後に向けての加速度がすごい。スカイ・クロラからいくと4作目で、一気に謎が解決していく感じ。

  • 読みはじめて最初に感じたのは、「えっ?!草薙じゃないじゃん!」という驚き。
    一冊目のスカイ・クロラでは、確かに函南が主人公だったのだけれど、いつの間にか私の中では草薙こそがこの話の主人公になっていた。

    4冊目の主人公は栗田。1冊目で意味ありげに描かれていたジンロウだった。
    彼は、私の思い描いていたイメージとはまったく異なる人物だった。
    不思議に純粋な気持ちで草薙を想う栗田。
    彼の心の中で最も重要な位置を占めるのは草薙で。しかし、その気持ちは、恋愛なようで、恋愛とはまったく違うようで。

    この話は、客観的に見た草薙水素の話。
    おそろしいほどの存在感で、草薙は栗田の心に影響を与える。
    栗田から見た草薙は、函南の見る彼女より少しだけ柔らかい。

    キルドレについて想像する要素が、ようやくほぼ出揃った気がする。
    次巻の語り手がまたすごく気になる展開だった。

  • 『フラッタ・リンツ・ライフ』読了。
    今回は約10年ぶりの再読。主人公は栗田。キルドレの秘密が少しずつ明らかになっていく過程で栗田が上司である草薙に対する感情が不安定でありながらも拠所みたい存在になっていた。ラストの不時着のシーンで草薙を想いながらまだ死ねないと思う栗田。カッコいい。『ダウン・ツ・ヘヴン』までは草薙がティーチャと一戦を交わりたい一心で飛ぶことを切に願うヘヴィーな展開だったけど。今回は割に淡白で。だけどキルドレたちは空に対する執着は同じでも誰かの存在を拠所にして不安定な心の持ちを保とうとする人間っぽい一面がいいんだよね…永遠の子どもだもんな。
    2019.1.29

  • うーむ、やっぱりこれはポエムだろうか。

    悪い意味ではないけど、後にあんまり何も残らないというか。

  • いつもながらフワッとした小説

  • 2.5
    スカイクロラシリーズの4作目(時系3作目)。クリタが中心の話。サガラとの話でキルドレについて少しずつ情報が出てくる。

  • 【あらすじ】
    沢山の命が、最後だけ、ほんの一瞬だけ、光ってから散っていくみたいだった――戦闘機を駆り、空に生き、地上での濁った生よりも輝くものを知っている「僕」たちの物語。転換の第四弾!

    【感想】

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著者プロフィール

森 博嗣(もり ひろし)
1957年、愛知県生まれ。作家、元研究者。名古屋大学工学部建築学科、同大学大学院修士課程修了を経て、三重大学工学部助手、名古屋大学助教授。名古屋大学で工学博士を取得し、2005年退職。学会で数々の受賞歴がある。
作家として、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、同作で作家デビュー。S&Mシリーズとして代表作の一つに。『スカイ・クロラ』シリーズは本人も認める代表作で、2008年アニメ映画化された。その他にも非常に多くの著作がある。

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