- Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122049369
感想・レビュー・書評
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視点がまた変わった。また別の人物の視点から物語が進んでいった。段々と色んな人物の関わり合いの中から物語の世界観が見えてくる。夢中になって読んだ。
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クリタの視点で語られる、シリーズ4作目。
キルドレとは?更なる謎が提示された気がする。
切なさが込み上げてきた。 -
読みはじめて最初に感じたのは、「えっ?!草薙じゃないじゃん!」という驚き。
一冊目のスカイ・クロラでは、確かに函南が主人公だったのだけれど、いつの間にか私の中では草薙こそがこの話の主人公になっていた。
4冊目の主人公は栗田。1冊目で意味ありげに描かれていたジンロウだった。
彼は、私の思い描いていたイメージとはまったく異なる人物だった。
不思議に純粋な気持ちで草薙を想う栗田。
彼の心の中で最も重要な位置を占めるのは草薙で。しかし、その気持ちは、恋愛なようで、恋愛とはまったく違うようで。
この話は、客観的に見た草薙水素の話。
おそろしいほどの存在感で、草薙は栗田の心に影響を与える。
栗田から見た草薙は、函南の見る彼女より少しだけ柔らかい。
キルドレについて想像する要素が、ようやくほぼ出揃った気がする。
次巻の語り手がまたすごく気になる展開だった。 -
空と宿舎と格納庫・・・そして時々妖艶な場所。
それだけの空間。
だけどやっぱり引き込まれた。
作者は飛行の様子を嬉々として描いている・・・
だけどそこに悲しい戦いの場を付け加えて自分を抑えている。
乾いているのに空はやっぱり水色。
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独特な世界観。日本なのか、いつの時代なのか、名前は日本人の名前なので日本と思われるが、あまり関係ないのだろう。架空の世界のようだ。
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再読。何故かはわからないがこの「スカイ・クロラ」シリーズを読み終わると清々しい気持ちになる。それはキルドレの生き方があまりにもシャープで無駄がないからだろうか。そんな生き方が羨ましく感じるとともに何かしらの寂しさも感じる、もしくは虚しさか。今作はクリタを通してのクサナギが語られている。そのクサナギの抱える悲哀はきっと私などでは一生わからないのだろうと痛切に思った。
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いつもながらフワッとした小説
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スカイクロラに名前だけ出てきたクリタが主人公。
彼ら「キルドレ」の謎に少しずつ触れてきました。この本はこの世界観の中での群像劇で、世界と対峙するのではなくて、既成事実としてそこにあるものの中でもがく姿(にしてはクールですが)を描いているのでありんすね。もう何冊もありませんがどうなっていくのやら。 -
キルドレを取り巻く環境が、少しずつ変わっていく。ここにきてストーリーが大きく動いたかな、という印象。
クサナギへの思いと。
クサナギをとりまく環境と。
なにがあっても、
空へ戻っていきたい気持ち。
どんどん切なくなる。
あーーー切ない。
----またいつか、空で。